第22話 近頃はなんでも安易に美少女化する①
前回のあらすじ! デェン!(効果音)
見ず知らずの美少女が二人も現れたのだ。しかも剣を模した鎧を体の局部に身につけた程度という。全裸とはいわないものの下着姿と変わらないレベルだ。
「とりあえず君達は誰???」
一人は腰まで伸びたロングヘアが特徴の金髪碧眼美少女。もう一人は子供に近い体躯の黒髪ツインテール美少女。いずれも巨乳である。
もちろん陰キャである俺の知り合いにこんな美少女は存在しない。
『いやいやマスターは随分と薄情ですねぇ』
「え、その呼び方はもしかして……」
あっこの丁寧ながらもイラッとくるこの口調は聞き覚えがある。
『ようやく気がつきましたか。そうです一家に一台、貴方の心の闇を照らす超絶優秀神聖美少女天使の聖剣ちゃんです』
とりあえずこいつどんどん図々しくなってきてるな。挙句の果てに天使を自称し始めたよ。
「ってことは……そっちは」
『気づくのがおそおそ♡ これだから童貞クソ雑魚マスターは駄目ねぇ、ざーこ♡ざーこ♡』
やっぱりそうか。魔剣ちゃんは魔剣ちゃんで相変わらずのメスガキぶりである。
「まじでか」
「にわかには信じがたいわね……」
これには俺もアリスもたまげた。本当にたまげた。先ほどまで一応濡れ場だったわけだがもはや遠い過去。まぁ今まで武器だと思っていた存在がいきなり人間になっているんだからそれどころじゃないわな。
『ほらマスターの世界だと確かなんでも美少女化するんでしょう? それと同じですよ』
なんだその中途半端な知識。確かにそうなんだけど。ぶっちゃけて何の反論もできないんだけどさ。
歴史の偉人から始まり軍艦隊や刀。挙句の果てに最近は城まで美少女化しているらしいからな。節操がないことこの上ないね。
「いやいやいやいやいや……流石にそんなんで納得出来ないから」
『そんなこと言われましてもねぇ。そうなっているんだから仕方ないじゃないですか』
いやそうなんだけどさ。俗にいう『そうなってんやろがい!』的状況なんだけどさ。
しかしそう言われると此方としても言えることはなくなる。実際に目の前で擬人化されている以上認める他ないわけだし。
『ムフフー♪童貞マスターには刺激が強すぎたかなぁ? 顔真っ赤にしちゃって、ざこざこ♡』
そして魔剣ちゃんは相変わらずのメスガキっぷりである。
ほぼ裸の美少女が三人も同室に存在する混沌極まりないこの状況。彼女の徹底した有様にむしろ安心する自分がいるのだった。
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