第19話
たとえ恐怖政治があったとしてもそう代わりがいるものでもないですからね。
そんなことを考えていると何やら彼女が座るのを目で確認してきたのです、素直にそろそろ座るべきだと判断し私が床に座ったすると彼女も同じように座り無言でそんな私の姿を凝視するだけなのである。
(何を考えているんでしょうか?もしかして彼女も同じ気分ですかな?それならあれですけどね~?)
そんなことを考えていたから余計に言葉なんて発することなんてできず雰囲気をいつも以上に感じている気がするんですよこれがまた困ったものですね~。
「リアーナ、ノーリス何かあったの?」
ちょうどカイルさんを連れ戻しに部屋に入ってきたサーニャさんがドアからそんな問いかけをしているのです。
(これって私が問いかけても良いのかそうでないのか考えてしまいますね)
全く嫌らしい人間なもので下世話なことばかりが頭に過ってますよ?などと自分の性格を嫌悪しながらもそう思わずにはいられないのでありました。
それから一五分くらいが経過して今にいたるというところです。
(あっそうですそうしましよう)
良いことを思いついたとばかり私は行動にうつるのだった。
リアーナの行動はその体にたくさんのストレスを抱えているということがどうやら確定したことでしたからそんな発言でも良い運動になるのではないかとそう思い彼女に一つの提案をしたのです。
「面白い方法?それは貴方がしたいことではなくて?」
しかしこのことにはさすがに駄目であったと思っていたのですがリアーナさんが許してくれたのでここは開き直り彼女に信じ込ませたほうが後が楽でしょうとそう思ったのでそういう振りをすることを私は彼女に伝えました。
(だってそうでもしないとやってしまいそうだったと言いますかですね)
その時カイルさんが……。
「自分の知識を使ってたぬき寝入りしたいけど多分タダではすまなさそうですね」
などと小さな声で話しているのです。
周りの観察でもして見れば一発なのでしょうが、誰に語るというわけでもない彼女の独り言だと思いますし暫くの間は見守っていたのですがそんなことをしているとは思ってもいなかったのでしょうね?
不意に目が合ったと思ったらアタフタと焦っておりましたので私としては微妙に同情を感じましたよね……。
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