終わりはくる
これが僕の過去だよ。
もう僕のことを知ってる人なんていないからなのもあるけどね。
僕はずっと若いまま。友達が老いていくのに変わらなかった。30歳を過ぎてから危ないと思って色んなところに移動して生きてきた。
僕は人の血を啜ったことなんてない。ただ怪我をした人を助けて少し血を自分につけてそれを飲んでいただけ。
誰も殺したことなんてない。
それなのにずっと若く、老いず、死ねない。
血を飲まなきゃいいのにね。
ずっとそう行動して身に染み付いちゃったんだよ。
別に血は好きじゃない、ただの鉄の味。美味しくないのにね。
僕と同じ人がいるんだろう。
吸血鬼なんて笑っちゃうよね、血を吸って鬼になっちゃったんだろうね。
人間だったのに、人間としては血は飲み物ではないから人理を道理から外れたから人ではなく鬼となった。
恐ろしいね、僕も血を美味しいと思ったりおかしくなっていたら吸血鬼と呼ばれる子らと一緒になっていたんだろうな。
あぁ、いいことを教えてあげよう。
僕の血は吸血鬼にとっては【毒】さ。
僕も人間としてその輪から外れていて吸血鬼に近い、要するに同族。
何度か襲われたことがあってね、血を吸われたんだ。
「やっと死ねる」と思ったら相手の方が死んでしまったよ。
なら僕も吸血鬼の血を吸えば死ねる思ったんだけどね、あの子らは人じゃない、人の形でいることの方が少ないんだよ。中々会えなくてね。死ぬ機会がないのさ。
だからこうして、吸血鬼の情報があるところに赴いてあの子らも対処して僕も死ぬためにまだ生きているのさ。
今度は君が生きて君であるうちに会いに来るよ。
僕の1番大切な秘密のはじまり
その友達の魂の子。
僕に血を飲むきっかけを知らないうちに作ってしまった大切な友達。
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