第二部 東海争乱編

登場人物紹介その1(登場頻度高)

◯織田つや(おつやの方)

本作主人公。年は数えで8歳

一度、信長に処刑された後、現代に転生。

現代では歴女をしていた。


また、なまじ戦国時代の経験があるだけに、現代の美味しい食事や文明の利器に興味津々で、いったいどういう仕組み!? と色々調べていた。

当面の目的はとにかくクオリティオブライフの向上。

のんびり楽しく暮らせればそれでいいのだが、周りが許してくれない。


下河原織田家当主。

現在の知行は三五五〇貫(七一〇〇石)



〇織田弾正忠信秀(信秀兄さま)

つやの年の離れた兄。織田信長の父。年は数えで三一歳


織田弾正忠家現当主。つやの保護者であり、主君。

つやの働きもあって、尾張守護代となった。


現在の支配領域は、海西郡を除く尾張全土と三河碧海郡の一部。

経済感覚に優れ、政略武略にも通じた傑物。二つ名は「尾張の虎」。

敵には冷酷非情だが、身内には甘いところも目立つ人物。



〇柴田勝家

後の織田四天王筆頭。年は数えで一五歳

その類まれな武力を見込まれ、信秀に馬廻り衆(小姓)に抜擢された。


現在、つやに寄騎として付けられ、清須城の二番家老に就任。

愛知郡上社村(三五〇貫)の領主(清州の戦いの活躍もあって父から正式に家督を譲られた)。

安祥の戦いにて下社村(二二〇貫)、

清須の戦いにて高針村(八〇〇貫)を新たに受領した。


個の勇においては、尾張で右に出る者なし。

彼が軍を率いた時の突撃力も、尾張最強。

二つ名は「鬼柴田」。


強面でまとう雰囲気は怖いが、気は優しく下の者の面倒見もいい。

身体が大きく力も強いため、女性とどう接せばいいのかわからない。

信秀につやの婿候補に選ばれた。



〇吉法師(織田信長)

織田信秀の嫡男。年は数えで九。

後の戦国の覇者。

前の歴史においては、裏切り者としてつやを処刑した。


奇抜な格好を好むうつけものにして、気性の荒い乱暴者。

信秀に寵愛され、また常に自らの前を行くつやに嫉妬し、憎悪している。

勘の鋭い成経からは、「あれは大物になる」と評されている。

同盟の質として美濃へ送られることになった。



〇ゆき

つやの乳母であり、彼女に仕える女中。年は数えで二三

生真面目なしっかり者。

旦那は名工 岡部又右衛門。



〇岡部又右衛門

ゆきの旦那。年は数えで二三歳

熱田神宮の腕利き宮大工。


史実では安土城の大工棟梁として、五重七階の天守の造営をしていたり、信長の命で軍船を作ったりしている名工。

つやに頼まれ、色々作っている。



〇はる

つやに仕える女中。年は数えで一五。

明るく天真爛漫な娘。

美味しいもの好きが興じて、料理スキルがぐんぐん向上中。



〇佐々成宗

信秀からつやに付けられた傅役。年は数えで六三。

つやからはじぃと呼ばれている。


すでに家督を息子に譲り隠居の身であったが、下河原織田家の家宰として領内統治を実質的に取り仕切っている。

人生経験豊富で、人にものを教え、育てるのが上手い。



〇佐々成経

佐々成宗の次男。つやの家臣その一。年は数えで一六

足軽物頭(組頭より一つ上)


平時はつやの護衛係。下河原織田家の切り込み隊長。

野生の勘の持ち主であり、つやもそこに信を置いている。

清須の戦いでは、斯波の若君救出と敵総大将捕縛という大功を上げた。

正確は豪放磊落で、奇矯なふるまいを好む傾奇者。



〇太田牛一

つやの家臣その二。年は数えで一六

足軽物頭(弓隊)

史実では信長公記の著者だが、今作の歴史では信長に仕えないので書かない。

代わりに「鳳雛記」とか書くことになる予定。


正論DV野郎。

つやの家臣たちからは「前兵衛」などと揶揄されている。

仕事ぶりは真面目で正確、つやからの信頼も厚い。



〇金森長近

つやの家臣その三。年は数えで一九

足軽物頭(槍隊)


「気相の人」。空気のようにそこに存在するはずなのに、作中には登場しない人物。

実務能力自体はそこまで高くはないが、空気を読むのが上手く、気遣いの人で人望は厚い。

モブ足軽組頭たちのとりまとめ役。



〇林秀貞

那古野城筆頭家老→清須城筆頭家老。年は数えで三〇。

弱冠二九歳で織田弾正忠家の家臣トップに躍り出た実はけっこう凄い人。


現在、清州城代はつやとなっているが、実際に実務を取り仕切っているのは彼である。

普段は理性的で周囲への気配りもできる好人物。

ただ治水オタクであり、それに関しては早口で周りが見えなくなる。

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