12/6 【読む】秋色「明日はどんな唄を歌おう?」
・「明日はどんな唄を歌おう?」
→https://kakuyomu.jp/works/16816927862541201931
受験に落ちたことをきっかけに、十八歳で一人暮らしをしながら、工場で働いている冬斗。同僚とも仲良くなれず、一人で昼食を摂る日々の中、自分と同じように一人でいる中年の外国人労働者が気になっていた。境遇も国籍も世代も違う、孤独な二人の現代ドラマ。
他人の幸福な姿を見た時に、滅茶苦茶乱暴に言えば、我がことのように喜ぶ人と、「リア充爆発しろ!」と思うタイプと、二組に分けられると思うけれど、前者でありたいと思えたお話だった。こういう時に、人間の善良さが出るのだと思う。
『続横道世之介』の、主人公と中国人滞在者とのエピソードを思い出した。まあ、エピソードの色は結構違うけれど、隣にいる人のことを、外国人とかそういうの抜きに純粋に思う事を描いている気がした。
あと、冬斗とおじさんとの距離感の描き方がたまらなく好きなんだよねぇ。思い切った設定だと思うけれど、それによって伝わるものがはっきりしてくるから、より良かった。
さて、ちょっと余談。前回まで、自主企画で提示した質問「明日はどんな唄を歌おう?」を、「明日はどんな唄を歌おうか?」と書き間違えていた。一文字で印象違うのに。主催者の癖に。
お前、この、くそっ、と、かみなりのたくみくんがツッコミ直前のアイドリングが、頭の中から聞こえてくる。どうもすみませんでした!
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