お義姉さんと二人で暮らし始めたらクラスのS級美少女たちがやたら絡んでくる。
もちお
第1話 プロローグ
家に帰ると、玄関に見知らぬキャリーケースが置いてあった。
ホワイトカラーでどこか大人の気品が漂うそれは、高校に入ってから大阪で一人暮らしをしている俺の家には存在しないはずのものだ。
一体なぜに? と首を傾げているのも束の間、今度は廊下の向こうからドタドタと慌ただしい足音が響いてきた。
「あっ、やっと帰ってきた!」
明るい声音と共に目の前にやってきたのは、全くもって面識のない20代ぐらいの女性。
少し栗色に染まった長い髪に、印象的なパッチリとした大きな瞳。
そして整った顔立ちとそのスタイルは大人の魅力を十分に感じさせるほど魅力的で……って、コイツ誰だよ。
「あの……あなた誰ですか?」と俺は警戒心を丸出しにして尋ねた。
すると相手の女性が「え?」となぜか驚いた表情を浮かべる。
「もしかして
理解不能な状況で、これまた意味不明な言葉を言ってくる相手。
しかもこの女、なぜか俺の名前を知ってるぞ。
あの破天荒な親父が絡んでいる時点で嫌な予感しかしないと胸騒ぎを感じた直後だった。
その不安を的中させるかのように、ニッと人好きのする笑顔を浮かべた彼女は、唐突にこう告げたのであった。
「私は君のお義姉さんになった
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