詩  中身とその熱


帽子に何かが入っていると夢見るのは、人の頭の上にあるときに熱を籠らせるからじゃないだろうか

鍋炬燵やかんと、冬はぎゅうと何もかもが詰められている


夏は何もかもを振りまいて散らしてしまうようだ

花火蛍光灯すぐ忘れられる太陽と言った具合に


冬に夏覚えた感触を見るのも

夏に冬見た景色の断片を見るのにも

どちらにも属さない感情を見つけるのにも


常にこのからだには熱が走り続けている

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