『あっ!アレは八尺様(ネットミームになってないガチ悪霊)だ!』『国十個くらい滅びてません?』
常闇の霊夜
ガチ悪霊:八尺様
「……なぁ弟子、八尺様って知ってるか?」
「八尺様……。ですか?知ってますよあのショタコンのアレですよね?」
「……。やっぱり今はそう言う印象になるのかぁ」
「はぁ。それで何故今その事を言い出したんです?目の前に大悪霊いますけど」
「あぁ。アレがガチ八尺様だ」
「……え?」
「アレが八尺様だ」
「いやいや待ってくださいよ?!どこが八尺様なんですか?!ドスケベボディでもないガチの大悪霊じゃないですか?!」
『ブチコロス……』
「喋ってますよ?!」
「あぁ、そうだな。時に弟子よ、アレがどういう存在なのかは分かるか?」
「は、はぁ……。確か誰かの噂や考えが具現化した物が悪霊になるんでしたよね?」
「そうだ。あの有名なメリーさんも今や呪いではなく噂だけが独り歩きして人を殺しまくる激ヤバ悪霊になっている。奴もその一人」
「……あれ?その理屈だと八尺様はドスケベボディでショタコンになるはずでは?」
「そうだ。……いや、そうだったと言うべきか。アレは八尺様の本体。エロ怪異だのショタコンだの言われる前の……。本当に恐ろしい呪いの一人だ」
「じゃああの……。エロ八尺様は?」
「そいつも当然存在している。と言うかアレが再び出てくるまではその八尺様の方が目撃されていた。難儀な奴らだよあいつらは、噂一つで体が変わったりするんだからな」
『ニンゲン……。ミナゴロシ……ッ!』
「あっ戦車が一瞬で粉微塵にされたっ!」
「アレが本気八尺様だ。既に国十数個が奴の手によって崩壊している。呪いの強さが上なのは間違いなくメリーの奴だろうが、身体的強さの№1は……。奴だ」
「いや戦車を粉微塵にするのは身体能力って単語に含めていいんですかねぇ?!」
「……そんなこと俺が知るか」
「おい」
『ワタシハ……、ワタシハエロカイイデハナイィッ!!!!!』
「奴もまた元の己とネットミームの間で苦しんでいる。ショタコンドスケベボディ怪異になれれば奴も幸せだっただろうが、もはや奴は別の妖怪として存在するようになってしまった」
「……難儀なもんですね。怪異って。妖怪だったら笑ってごまかせたんでしょうけども」
「そうだな。だがまぁしかし、ここまで来ちまったのなら俺らでどうにかするしかないんだなコレが」
『ニンゲンヲヲヲヲヲ!!!!!ミナゴロシィィィィィィィッッッ!!!』
「行くぜ弟子」
「はいよ師匠」
『あっ!アレは八尺様(ネットミームになってないガチ悪霊)だ!』『国十個くらい滅びてません?』 常闇の霊夜 @kakinatireiya
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