[ようこそ、完全少女隊へ]

「アトラス」

「なんだ、ジャンヌ」

「どうしたら、元に戻れるんですか?」

「あぁ武装解除と言えば戻るぜ」

「わかりました、武装解除」

ジャンヌがそう言うと光が包み込み消えると元の姿に戻っていた

夢はイソギンチャクを拾い

「やっぱりこのぬいぐるみ」

「よくも私の可愛いイソギンを倒してくれたわね」

夢の目の前にチャイナドレスを着た紫色の髪をした女性が現れた

「お前は誰だ」

「私は」

「お姉ちゃんだよね」

「・・・私は貴様の姉ではない、私はシュレディー」

「お姉ちゃんでしょ?」

「だから、姉ではない」

「このぬいぐるみは私が小学3年の時にあげたやつで確か名前はイソギン、このネックレスはお姉ちゃんが誕生日にくれて、ずっと付けとくように言われたし、そのチャイナドレスもお母さんからのお土産でもらったやつでしょ?お姉ちゃん」

夢は茉伊夢まいめを冷たい目で見て

「お姉ちゃん、正座」

「えっ」

「正座」

「はい!」

茉伊夢はその場に正座をした

「昔からお姉ちゃんはそう」

夢は茉伊夢に説教をし始めた

30分後

「わかった?お姉ちゃん」

茉伊夢は落ち込みながら

「わかりました」

「わかったなら、元の姿に戻ったら?」

「はい」

茉伊夢が指を鳴らすと元の茉伊夢に戻った

「でっお姉ちゃん」

「なに?夢」

「武装少女ってなに?」

「あぁ、その説明は向こうに行ってから説明するね」

「向こう?」

茉伊夢が手を叩くと目の前に扉が現れた

「じゃあ行こうか、夢」

茉伊夢は扉を開け、中に入った

夢も後に続いて入った

「ここは?」

天井には巨大な光の玉が浮かんでおり

その下を人間や羽の生えたライオンが飛んでいた

床には空が写っていた

「ここは、お伽夢学園・特殊・魔法科だよ、ほら行くよ」

茉伊夢は先に進んでいた

「待って」

夢は走って茉伊夢を追いかけた

「どこに行くの?」

「着いてからのお楽しみ、それとここではマイって呼んでよ」

「なんで?」

「なんでもよ、わかった?」

「わかった、マイ」

「よろしい」

マイは〈完全少女隊かんぜんしょうじょたい〉と書かれた扉の前で止まり

「ここよ」

マイが扉に触れると自動で開いた

「中に入って」

「うん」

夢はマイに続いて入った

中は巨大なモニターがあり、長机と椅子が何脚かあった

いくつか扉があった

「ここは?」

「ここは〈完全少女隊〉のルームよ」

「扉にも書いてあったけど、なんなの?」

「〈完全少女隊〉とは少女達による部隊のことだ」

声のする方を見ると

一人の女性が立っていた

「大貫先生?」

「ここではライと呼べ、神楽坂」

「はっはい、それでは改めてどうしてここにいるのですか?ライさん」

「どうしてもなにも私の部隊だからだ、説明してないのか、マイ」

「説明する前にライが出てきたんだよ」

「ちょっと待って下さい、二人は知り合いなんですか?」

「知り合いもなにも幼馴染みであり、マイはこの部隊の開発を担当をしている」

夢がマイの方を見るとピースをしていたが無視し

「さっきから言っている部隊って何ですか?」

「私が考えた少女による少女だけの部隊、それが〈完全少女隊〉」

マイは胸を張って答えた

「どんな部隊なの?」

「だから、少女による少女だけの部隊」

「だから、何をする部隊なの?」

「なんでもするよ」

「もしかして、なにも考えなくて作ったの?マイ」

「そうだよ♪」

「そうだよっじゃないと思うんだけど」

「まぁ良いじゃない♪あっそうだ、もう一人紹介したい人がいるんだ、フリル」

「は~い」

ライが出てきたのは別の扉からピンクのジャージを着た女性が現れた

「歌楽先生?」

「だめよ~ここではフリルって呼んでね」

フリルは夢にウィンクをした

「はい、フリルさん」

「夢」

「何ですか?アトラス」

「さっきした質問の答えはフリルが答えてくれるぞ」

「質問?」

「なんでメイドかって質問だ、フリルがデザインしたからな」

「あぁなんでなんですか?」

「かわいいからよ」

「かわいいからですか」

「そうよ」

フリルは胸を張って答えた

「じゃあ、とりあえず二人に顔を見せに来ただけだから、もう帰るね」

「わかった」

「じゃあね、明日からよろしくね♪夢ちゃん」

「よろしくって何ですか?」

「マイから聞いてないの?」

フリルはコテンと顔を傾けた

「マイ」

夢はマイを睨んだ

「あはは、その話は帰ってからね」

マイは一目散に部屋を出た

「お姉ちゃん」

夢はマイを追いかけて部屋を出た

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