戦闘開始
「でっどうしてなんですか?アトラスの趣味ですか」
ジャンヌは冷たい目でアトラスを見ていた
「違うわ!!」
「冗談ですよ」
「無表情で言われると冗談に聞こえねぇよ」
「そうですか」
「じゃあ、説明するぞ」
「お願いします」
「ジャンヌが来ている服は魔装〈
「〈純潔の乙女〉」
「その服を着ていると身体能力が数十倍に上がり、ダメージを受けても回復する」
「すごいですね」
「すごいんだよ、それと一つだけ固有能力がある」
「固有能力?」
「そうだ、ジャンヌが着ている魔装の固有能力は〈完全武力〉ありとあらゆる武器を造り出し、使いこなせる能力だ」
「それは私が考えた武器でも大丈夫ですか?」
「あぁ大丈夫だ」
「どうすれば良いのですか?」
「まず目を瞑り」
ジャンヌは目を瞑った
「後は想像するだけでいい」
「それだけ?」
「あぁだけど、どういう武器か細かく想像しなければ、現れることはない、それに馴れれば目を瞑る必要もない」
「わかった」
ジャンヌは集中し始めた
ジャンヌの周りに野球ボール位の大きさの光の玉が4つ現れた
光が消えるとレンズのついた銀色の玉が浮いていた
「ターゲット捕捉、発射」
レンズから赤い光線がイソギンチャク目掛けて飛んでいき
爆発を起こし土煙が起こった
「すごい威力」
「おい、ジャンヌ」
「なんですか、アトラス」
「その武器はなんだ?」
「さぁなんなのでしょ?」
「知らねぇのになんで現れたんだよ」
「あぁすみません、知らないというのは武器の正式名称のことで、武器その物はお姉ちゃんが見ていたアニメから使わさせてもらいました」
「そうか」
「はい、やはり名前はつけた方が良いですか?」
「どっちでもいい」
「そうですか、名前がないのも不便なので〈流星〉と名付けときましょうか」
「ちなみになんでその名前なんだ?」
「なんとなくです」
「そうかよ」
「それよりもアトラス」
「なんだ?」
「倒せましたかね?」
「どうだろな」
土煙が晴れてくると触手の何本かを失ったイソンギンチャクが現れた
「倒せませんでしたか」
「やっぱりな」
「やっぱりというのは?」
「あいつの中心に黒い石があるのが見えるか?」
ジャンヌは目を凝らし、イソギンチャクを見ると10cm位の黒い石が見えた
「見えました、あれは?」
「あれは魔石と言って、あのイソギンチャクを生み出した原因だ」
「そうなんですか、じゃああの魔石を壊さない限り」
「倒せない」
「じゃあ、もう一度〈流星〉を使いますか?」
「無理だな、見てみろ」
イソギンチャクは失った箇所から触手を生やしていた
「復活するんですね、じゃあどうすれば?」
「直接壊すしかない」
「直接ですか、わかりました」
ジャンヌは〈流星〉を消した
「なんか方法があるのか?」
「まぁまずはあの触手を封じします」
「どうやって?」
「こうやってです」
ジャンヌは目を瞑り、右手を上げ降り下ろすと
上から何かがイソギンチャクに降り注ぎ、土煙が起こった
「何をしたんだ?」
「見てればわかります」
土煙が収まると何かによって地面に触手を貼り付けられて動けないイソギンチャク
「あれは針か?」
「そう、針、あれの動きを封じるのにはピッタリだと思って」
ジャンヌは目を瞑り、金属バットを作り出した
「なんで金属バット?」
「なんとなくです、じゃあ行きましょうか」
そう言うとイソギンチャクに向かって走った
イソギンチャクは針で押さえられている触手を引きちぎり、新しく触手を生やしてジャンヌに襲い掛かった
「しつこい」
ジャンヌは触手を軽くかわし、石の元へたどり着き
金属バットを両手で握り
「これで終わり」
降り下ろし石を叩き割った
するとイソギンチャクは光の粒子となり
元の大きさに戻った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます