事実・事の経緯
11月22日水曜日
私の学校は教育熱心であり、そんな学校の行事の中でも特に知られていたのが、
私は、今それに参加している。この22日から10日の日時が経とうとしていた。
11月29日水曜日
始まりから1週間経ったこの日、課外授業としてカンタベリーの街にある博物館『ROYAL MUSEUM and FREE LIBRARY』に行った。そこの1階には、キャンバススタンドが置かれてあり、そこに何枚かの、
私はそこに人物画を描いた。顔だけで、性別やら何やら細かい設定を定めずに描いた誰かの顔。 …(ふと思い出すと女性の印象が脳裏に浮かんだ。)
最初に瞳を大きく、いつもの画法で描き込み、そこから、その瞳に合うパーツそれぞれの形を考えた。一番は巻き毛(カール?)が似合うと思い、頭の中で一人の人間が完成していく。そのイメージは、まだ曖昧で霧の向こうに見える者を、私は自分の絵の才能を持って霧を晴らし、一人の
だが、しかし、それは、私の眼の前で消えた。
一人の男子生徒が私の絵に落書きをしたのだ。顔見知りだが、名前は知らない。後に他の生徒から『柳原』とかいう姓を聞いたが、名前程度に時間を要する必要性は皆無なので、仮に、彼の名前を『太郎』とする。
太郎は、私の描いた
私は激怒した。静かに激怒した。そして私は彼にこう投げかけた。
私「私の絵に、何をやっている?」
すると、太郎は悪意にまみれたドス黒い眼とどこか
太郎「俺は、俺が思うように美しくしただけだよ。」
若干、本当の台詞と異なる部分がある気がするが、今思えば、あのとき軽く鼻で笑われた気がする。
その言葉に私は、怒りが心頭し、
私「ふざけるな。」
…の一言と共に、彼に軽く平手打ちをした。
……あくまでも今書いているのは、私から見た事実であり、この記録も当日の私の記憶を頼りにしている。
本当に軽く平手打ちの
他生徒「…
…と聞かれた。
撲った…。 撲った、か。確かに、広い意味合いを持たせるなら、第三者から見たら… 私は、太郎を、撲った。のかもしれない。 できることなら、もっと撲りたかったぐらいだ。
その後、私は一旦落ち着こうとしたのか?どうだったか、1m程、彼と距離を取った。 だが、それでも彼は描くのをやめなかった。私はそれが見ていられなくなった。そこで、キャンバススタンドの隣に行き、紙を破いた。すると、
太郎「あーあ。ゴミはちゃんと持ち帰ってね?」
…ゴミか。 くしゃくしゃに丸めた紙を眼にすると、悔しさで涙が湧きそうになる。今でも、思い出すだけで、そうだ。
確かに、今となっては、ゴミだ。 私が物理的にゴミにしたが、その物理的要因を物理的要因でなく、別の… 間接的要因があると、するなら、私は真っ先に彼・太郎が、それに当てはまると言うだろう。だが、この行為は、ゴミにすることではない。彼が言う美しい美術が、人の作品を汚すことなら、私は、彼の美術に従ったまでだ。
その後も課外授業は、続く。
だが、ああなってしまえば、私は、不貞腐れ、完全に授業への意欲を失っていた。それどころか、私は、太郎をに対する殺意を自覚し、彼を殺そうかと、考えていた。
私「階段から突き落としたら、どのように転げ落ちるか。」
私「彼の身長に対し、この階段の距離で頭を壁にでも打ち付けられるか。」
私「そこにある消火器を握れば、彼を、撲殺できるだろうか。」 …と。
だが、私は、それで終わるつもりもないので、考えるのをやめて、博物館の外へと出た。そして、気分を変えるため、今練習している THE RAMPAGEを踊る事にした。とにかく、彼と距離を置きたっかった。
そして、全員が博物館を出て、寮に戻ろうとしたとき、太郎とあの時、太郎と一緒にいた者達が、
一緒にいた者「破ったのあいつだけど、原因お前なんじゃないの?」
…そうか。確かに
…続きはまた今度書く。
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