ゴルフ勝負お嬢様ズ!(1)
ゴルフ勝負をすることになったカロナ。まずはショットを打つ場所を決めることになった。
「ティグラウンド――スライムの沸き場所は18ヶ所ある。好きな場所を選びたまえ。ここは我々のホーム、ただでさえこちらが有利だからな」
「はい! 質問ですわ! なんでそんな中途半端な数なんですの? 20じゃダメだったんですの?」
「……ゴルフ的には18ホールという丁度いい数なのだよ、カロナ君」
[じょあ坊]:”クロナお嬢様、お優しい……”
[俺氏0436]:”お嬢がゴルフ初心者すぎる件。そらそうよ、お嬢って傘ゴルフオンリー勢だもの”
[@smallwind]:”もしかして、ゴルフゲームすらやったことないのでは?”
[@torutoru]:”もうゴルフお嬢様の称号はあっちにあげて良いんじゃないかな。こっちは傘ゴルフお嬢様でいいよ”
「ちょ、み、皆様!? 私を応援してくださいまし!?」
「はっはっは、愉快な視聴者達に免じて、おススメの場所を教えてやろう。あそこの7番ホールだ」
と、クロナが3番アイアンで指した先は、多目のスライムに対してゴブリンが少な目といったコンディション、多少外してもいくらでもリカバリーの利くポイントだった。
「あら。私はあちらが良いですわ!」
「ほう……」
一方でカロナが示した場所は18番。このコースの最難関にして、ゴブリンがティーグラウンドにまで登ってこれる、危険度が高い場所だった。しかも、スライムの沸きが少ない。
戦闘を行いながらスライムゴルフを行うことを想定し発注した練習場所である。
「今回はスライムゴルフ以外で倒したゴブリンはカウントしないぞ? 場所を変えた方が良いのではないかな」
「変えませんわ。私はここにします!」
「……後学の為に、どうしてそこを選んだのか聞いても良いかね?」
「よろしくてよクロナ様。だってあそこ、ゴブリンが近いでしょう? 狙いやすいじゃありませんの」
「お、おう。そうか……」
[@tam323]:”えっ、お嬢、ホントにそんな理由で?”
[秋猫]:”近いから狙いやすいのは確かだけども!”
[オウカシュウ]:”いや、俺達のお嬢だ、きっと何か狙いが……なさそうだなぁ”
「皆様ぁ!? だからどちらの味方でして!? カロナイトは私を守るナイト達なリスナーのはずですわよねぇ!?」
「まぁいい。早速始めよう。さらに公平を期すため、まずわたくしからお手本を見せる意味で先行でやってみせよう」
「待ってクロナさん!!」
と、ここでアカリが待ったをかける。
「カロナちゃんはそんなハンデ無くても勝てるわ!! ねっカロナちゃん!?」
「えっ、いや、ハンデくれるなら欲しいですけども」
「それに、先に全部狩ったらしばらく沸かないとかそういう可能性もあるじゃない! ニコノワールは信用ならないんだから!」
[@beruki]:”! たまにはいい事言うじゃんアカリパイセン!”
[アカリンゴ]:”まぁたまには、ね?……うん、たまには……”
[リエル]:”なんだろう、アカリンゴ達が目を逸らしてる気がする”
「ほう!! では、わたくしが開始した時点より少なければ――ゴブリンの残数がすくなければ勝利、という条件にしようじゃないか!」
「え? いいの?」
「かまわん。ただし、間に10分間をあけてくれよ、そうすれば元の数まで戻るはずだ」
[まりもヨウカン]:”なんだろう、ニコノワールの方が紳士的な気がしてきたぞ?”
[@FE_Sofiya]:”それほど自信があるってことか、それとも……何か罠が?”
[Jack@]:”まぁ、お嬢18ホールも知らん素人傘ゴルファーやしな……道具の違いもあるし……丁度いいハンデだよ!”
「『丁度いいハンデ』ってセリフは、不利な方が言ってこそカッコいいセリフでしてよ皆様ーーーー!?」
「フフフ、丁度いいハンデだ」
「ほらカッコいい――!!……なんか私、クロナ様のファンになってしまいそうですわ……」
そんなこんなゴタゴタしつつも、いよいよゴルフ勝負が始まった。
―――――――――――――――
(全然ゴルフ勝負始まらなくて大変申し訳なく思いますわ――……!!
今、後ろで別作品のコミカライズの話とか別作品の執筆業とかそもそも本業で新人教育が終わったと思ったら次の新人さんの担当にチェンジしたとかでわちゃわちゃでしてよーーー!!
サポーターの方、無理に継続しないでよろしいですからね……!!)
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