コラボ配信!
配信がスタートした。
「こんあかり! あなたの心をスターライト! 天に輝く一番星、星空プロダクション所属、星空アカリだよっ!」
「雪やこんこん。星屑の煌めきを貴方に。星空プロダクション所属、ユキ・スターダストよ」
「星空プロダクション所属、ソラ・ムーンライトだ。今宵も月の導きを……」
[一般アカリンゴ]:”こんあかりー!”
[ユキダマ(凡)]:”こんこん! ユキちゃーん! 今日もクールだぁ!”
[通りすがりコムーン]:”月の導きのままに……”
まずは先輩3人が挨拶をする。それぞれの挨拶に合わせて、コメント欄が先輩達のリスナーの挨拶で埋め尽くされる。
さすがは登録者数2万人ずつの先輩方、そして登録者12万人の星空プロダクション公式チャンネルだ。
「こんカロナーーー! そして私が! いつかお嬢様になりたい系B-Caster、
[@beruki]:”す、すげぇ……企業公式チャンネルでお嬢が挨拶してる……!”
[アカリン5]:”新人お嬢様のファンかな? よろしくな!”
[@smallwind]:”こんかろなー! こんかろなーーー!!”
カロナのリスナー達、カロナイト達も、この公式配信デビューといっていい記念の配信をコメントで盛り上げてくれていた。
と、挨拶を終えた直後、アカリがカロナの肩をポンと叩く。
「ちっちっち。違うでしょカロナちゃん。大事なコトバが抜けてるよ?」
「え? な、なんですのアカリ先輩?」
「ほら……ごにょごにょ」
「!!」
その耳打ちに、カロナは目を見開く。
[まりもヨウカン]:”む?”
[じょあ坊]:”あれ? 大体いつも通りの挨拶だったよね?”
[@tam323]:”あっ、そういうこと”
[くさしげ煉牙]:”あっ(察し) なーほーね”
「改めまして……こんカロナーーー! いつかお嬢様になりたい系B-Caster、星空プロダクション所属!!
[秋猫]:”おおお!!!”
[@FE_Sofiya]:”そっか! 企業所属の挨拶!!”
[くさしげ煉牙]:”すっかり忘れてたぜ……もう個人勢じゃないんだもんな!”
[葉生]:”8888”
[俺氏0436]:”88888888”
そう。個人勢ではなく、企業勢だからこそできる挨拶。
所属グループを含んだ挨拶である! カロナイト達は感慨深くカロナに拍手を送る。
[古参アカリンゴ]:”フフフ。ようこそお嬢様とその騎士達よ。アカリンゴ(星空アカリファンネーム)として歓迎するぜ”
[ユキダマ3]:”まぁゆっくりしていきな。そして雪ちゃんのチャンネル登録もしていきな。ユキダマ(ユキ・スターダストのファンネーム)とのお約束だぞ”
[迷えるコムーン]:”コムーン(ソラ・ムーンライトのファンネーム)からもソラ様のチャンネル登録を推奨しておきますね”
[コクヨウ]:”是非お嬢様のチャンネル登録もお願いしますね”
[俺氏0436]:”おっ、よろしくな。俺もお嬢のチャンネル登録も推奨しとくわ”
コメント欄において、ファン同士の交流が起きる。
その結果、挨拶しただけでカロナのチャンネル登録者数が1000人程ぐんっと伸びた。
「……ん?……んん!? ひょえっ……!?」
「ん? カロナさん。どうかしましたか?」
「あ、いえ、ユキ先輩。その、チャンネル登録者数が……ぐぐーんと! ぐぐーんと伸びてるのですわ!?」
「ああ。まぁ今同接8000人だし……正直そのくらいは想定内かしらね」
「はっせ……!? はっせん!?!?」
同接最高記録をはるかに超えすぎるその数に白目を剥いて卒倒しそうになったが、お嬢様として優雅たれとの心でギリギリ耐えるカロナであった。
まだコラボ配信は始まったばかりである。
―――――――――――――――――――――
(一か月以上空いてしまいましたわーーー!?
大変申し訳なく存じますの……!
支え続けてくださるサポーターの方、ありがとうございましてよ……!
これきっと皆さまの応援がなかったら書けてませんわーーー!!!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます