師匠と弟子の女の子

激 辛

第1話

俺は昔、動物に襲われている少女を助けた。


 そして、


 「師匠!!焼きそばパン買ってきました!」


こうして、本人曰く弟子、パシリになっている。


 「あの、樹奈。そのそう言うのいいって、いつも。」


「いえ、師匠の為なら!やります!私にとっての生き甲斐です!」


「いや、でもさ俺同い年だし、むしろ今は遅生まれの俺がと年下だし。」


「そんなの関係です!師匠は師匠です!」


 【師匠になってください!師匠みたいに強くなりたいです】


俺はそう言われて困ったし、女の子なんだから守られる方が可愛いよと言ったが、全く聞いてなかった。


 【いいよ。とりあえず師匠になるよ】

俺が弱いことを知るとすぐに諦めそうだし。


 とりあえず俺の師匠から学んだことをまんま教えた。


ーーーーーーーーーーーー

 そして、俺は動物に襲われたが、樹奈が助けてくれた。


「ありがとう、女の子に弟子に助けてもらうとは」


 「師匠今度は助けてあげることが出来ました。」


「これで師匠を超えたんだから免許皆伝だな。」


「師匠そのことなんですが、」


「どうしたの?」


「師匠は昔に言いました。俺より強い人が好きだと。」


「何のとこ?」


「やっぱり師匠は忘れていると思いますが、実は師匠には2度助けられています。」

 全く記憶にない。


 「一度目は、私を助ける為に大怪我をして記憶を忘れてしまったから仕方ないです。でもその時言ってました。」


「何て?」


「俺より強いが好きだと」


「いや、確かに小さい頃は強い人に憧れてたけど。」


 「つまりですね。私はいま師匠より強いことを証明出来ました。」


 「??」


「つまり、師匠は私のことが好きになる筈です。」


「・・・ 言えない、俺にも師匠が居てその人の憧れてるとは、」


「声漏れますよ、師匠」


「あっ、」

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