死ぬとゆうこと【カクヨムコン応募中】
三愛紫月
第1話 その声が現実を……。
静かな時間が流れていく……。
そんな静寂を打ち破る声が、耳を貫く。
「ああーー。昴、昴。あああーー」
その声に、何も感じていなかった俺の視界がみるみると歪んでいくのがわかる。
あーー。
本当に……。
昴は、死んだんだな……。
昴の
「母さん、もう時間だから……」
俺は、昴の母親を立たせる。
「ごめんね。かんちゃん」
「ううん」
「房子、大丈夫か?」
「はい」
俺は、昴の棺を持つ。
母親と父親は、棺の前を歩いて行く。
昴が死んだのは、俺のせいだ。
それをわかっているから、俺はずっと泣けなかった。
あれは、五日前の夜の出来事……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます