第八話〜バグ〜
後ろの方からあまりにも重苦しい音が鳴り響いた。後ろに振り向くと銀色の小さなスライムがいた。
「あれはどんなモンスターなんだ?」
>あのモンスターは、、、
>なんだあれしらない、、、
>初めてみる
>新種じゃないの?
「情報は無しかー、、、」
そんなことを言っていると目の前のスライムの体から何十本もの長い紐のようなものが伸びていた。
>触手も伸ばしてくんのか、、、
>触手、、、美少年、、、
>↑不謹慎だぞ
>でも天空くんなら大丈夫でしょ
紐のうち一本が勢いよく近づいてきた。ただ弾かれるだけに思われたその紐は、空間の壁にヒビを入れた。
「マジか!」
>ヒビ入れてくんの?
>ヤバくね?
>はやくたおさないと!
「とりあえず切られてろ!」
【断絶】を使ってスライムは切ったと思ったが柔らかくてすぐに元に戻ってしまった。
「切るのがダメなら爆発で!」
圧縮した空間をスライムにぶつける
すると今度は硬くなったようで傷一つつかなかった。
「どうやら自分の硬さを変えられるみたい」
>でもあの爆発を無傷かー
>よほど硬いんだね
>どうすんのこれ
「じゃあ圧縮してみようかな」
そうしてスライムの周りの空間を圧縮する。
ギリッギリッと音を立ててそのままこれ以上圧縮出来なくなった。
「マジすか硬すぎだろ」
>丸まって耐えてるんか
>どう倒すん?
>逃げれば?
「一応逃げようと思えば瞬間移動で逃げれるけどまだ手段があるから色々試してから逃げようと思ってるんだよね」
今度はスライムの紐がまた攻撃してくる。
音を立てて空間が割れた。
そのままもう数本の紐が更に飛んでくる
>ヤバっ
>攻撃くらうじゃん
>避けろ!
「大丈夫だよまだ攻撃は、くらわないから」
そしてその数本の紐は体を通り抜ける
>通り抜けた、、、
>どうやってるんだろ
>大丈夫そうで安心した
「でも攻撃どうしようかな」
>それな
>結局それなんよな
>やっぱ逃げる?
「最後にこれを試してみるね」
スライムの周りの空間を歪ませる。そして消滅するまで歪ませるともうスライムが出てくることは無かった。
>よかったー
>あっさりたおせたね
>転移ポータルも出てきたしこれで帰れる!
>でも確か今まであんなモンスターいなかったしボスの後にさらにモンスターが出てくることなんて無かったからなーー
>なんなんだろうね。
>まあでも無事に終われて良かった。
ガタンッと物音がしたかと思うとそこにはかなり豪華な装飾のついた宝箱が落ちていた。
>あまりに豪華ww
>おめでとう感がすごい
>中身が気になるww
>開けてみようぜ
>なんだろなーー
「あまりに豪華ですが開けてみますか」
中身を見ると中には刀が入っていた。
>かっこいいな
>可愛いがかっこいいを持ってる
>効果なんだろ
>わかる人いる?
>わからんな
>わからん
>知らん
「だれもわからないんですか?じゃあなんだろこの刀、、、あ、」
>どうした?
>なんかみつけた?
>なにあったの?
「宝箱のそこに紙が入ってました内容は、、、刀の取り扱い説明書、、、取説!?」
>まさかのトリセツww
>ドロップアイテムにトリセツww
>まさかの善意
>そんなことあるんだ、、、
>何書いてある?
>鑑定スキルの意味よww
>例外だからかな?
「内容はえーなになに、『この刀は一回しか使えません。一度何かを切ると壊れてしまいます。その代わりあらゆる効果を底上げします。数値としては1000%底上げします。どうかうまくお使いください(ちなみに切りつけるときには5000%底上げ)』だそうです。これ切らずに持ってればただの便利アイテムでは?」
>ただのぶっ壊れアイテムで草
>使わなければめっちゃ便利
>でも刀ってのがなーーー
>ソシャゲのインフレみたいで草
>こんな序盤で出てきていいアイテムじゃない
>持つの?どうするの?
「とりあえずアイテムボックスにしまっておこうと思います。使うかもしれないので」
>ほしいなー
>刀使いに渡したら大歓喜やん
>いや、使ったらすぐ折れるやん
>今度こそ終わりかな
>転移ポータルも開いてるしね
>楽しかったー
>ちょっとおどいたけどねーー
「ということで帰りましょう。配信はここで切りますねありがとうございました」
しっかり配信が切れているのを確認した後ポータルを踏んで地上に戻った。
「とりあえず地上に帰ってきて配信も終わったし家に帰るかー」
「楽しかったなー」
--------------------
あとがき
ここまで読んでくださりありがとうございました!!
さて、一区切りつきましたかね。ここら辺で多分新しく章を作る予定です。(掲示板後)
これからもぜひ読んでください!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます