スローなライフは邪魔させない!

ネエアス

第1話 此処は何処?


 身体中の痛みに耐えつつ、上半身をお越し、自身に何が起きたかを把握しようと周りや自身の身体を探り、自身の手が小さくかなり細い事にも驚き


低木と言えばいいのか茂みと言えばいいのか分からない場所に自身が横たわって居たことにも驚き狼狽え


勢いよく立ち上がり周りを見渡せば、離れた位置に大きな羽持つ生き物の死体が目に入ったが今の所、他に何の気配もしないので先に今の自身の状況を確認する


 先程から小さくお腹が鳴り、喉も張り付くように渇き、ボロボロの服に素足、細すぎる身体、服を捲ると至るところに青アザやミミズ腫れ、切り傷など確認できた


自身の記憶が今の自身とは違うのは分かってきた、今の自身の記憶は無く、また、新たに記憶あると言うか甦ったと言うか


「[ちぇんちぇい?]・・んーちょ、[ちゅてぇちゃちゅおぷゅー]」


青白く微かに光を放ち目の前現れたものに目線を向けるが


グゥゥゥゥーーギュルルルル


盛大に鳴るお腹の音


目線は大きな羽を持つ生き物死体へ

ゴクリと喉を鳴らし他に何も居ないかを再度確認して

食べ散らかされた死体でもまだ食べられそうな所もあり


「モグモグありゅ」


飢えに逆らえずフラフラと吸い寄せられるように死体近付き、千切かけた肉の欠片に手を伸ばし、口に入れる


「ん~~!」


噛みづらいが自身にとって今まで食べた事の無いような美味しさに足踏みをし喜び、言葉の代わりに身体で表現する。


 このまま此処に留まるわけにもいかず、目の前食料になるものも自身の身体では、まだまだ食べられる量がある、何とかして少しでも持って行きたかった。


「!?ちょー!」


嬉しくて声大きくなってしまったが

死体に触れながら[あーりゅみゅちょとー!]と死体はその場から無くなり血だまり、「こぇもー、[あーりゅみゅちょとー]」散らばっていた羽根も回収しその場から移動する


こそこそと隠れながら水分補給と食料調達の為、黄色い小さい果実らしきものや、小さく綺麗な葉等を少量口に含み食べられそうなら何個もアイテムボックスへ入れていきつつ寝床になりそうな場所を探して行く


「ハァー、いちゃいきょきょもきょきょもいちゃい・・・」


身体は痛く恐怖も徐々に上がりトボトボメソメソと歩き続け、茂みの隙間から少し開けた場所に大きな岩が重なり合う場所が見え、近付くと大きすぎない入り口らしき場所があり中に入る、中が暗くて良く見えず


どうすれば良いのかと考え、ふと、ステータスの事を思い出し何か出来ること分かるかも知れないのとちゃんと見てなかった事にも気づき


「んー[ちゅてぇちゃちゅおぷゅー]」


目の前青白く微かに光を放ち


_______________________________________________________

_____          

クフロ暦159_ハ_24 3歳 

フェーレスト人     

            

_______________________________________________________


感覚で空白の所に名前があるのだと無意識に認識してるが


「ん?[にゃみぁえ?にゃみぁえ!?ちょんにゃー!]あ![ちぇみょ!みゃえ!にゃみぁえ!・・・・・?]あー・・」


いくら探しても名前は無く落ち込み、前世の名前を名乗ろうと思ったが記憶になかった、ただ、まだ何か書いてあったので更に確認するが


「うっ・・グスン、あ!ちょー![りゃーりょうみゅ]」


クフロ暦159、ハの24?3歳は誕生日が分り現在、3歳、つまり幼児と言うことに衝撃も受けたが、他の確認も人種?フェーレスト人


 これだけかと思いがっかりしたが、右側にアイテムボックスの一覧?みたいなものが出てきたけど、名前表記は無いようで、代わりに小さい画像(大分気持ち悪い)で何が入ってるか分かるようなってる


_______________________________________________________

_____          | ⚀⚀⚀⚀⚀⚀⚀⚀⚀⚀

クフロ暦159_ハ_24 3歳 | 

フェーレスト人      |

             |

_______________________________________________________


自身の記憶に少しある異世界あるあるでは、能力とか見れたりするもの、だが自身のステータスは本人確認?名前が分からない物はそのままの姿での画像


[ちゅきゅりゅ??]


最初に見た時に見えた気がしたけど違ったようで、ただ、アイテムボックスは認識できた事に喜びつつも微妙な気持ちになりつつ


それよりも先に自身が今しなければいけないことを優先すべく、周りを警戒しながら枝や石を集め、洞窟の入り口近くで火を起こそうとし


「あ゛ー[ちょーちゅるの?]ち![ちょーちゅるの!?]みぢゅー!あ゛ー!!」


水の方が大丈夫だと思いだし、羽の生き物を外で出し、千切欠けた足とまだ繋がってる足、千切欠けた足の爪でもう片方の後ろ爪を何度も傷付け分離させ、その分離させた爪で枝を削り雑だが窪みを作り綺麗な葉を乗せた


「[ちょあい、]あ゛!ち!んーあー」


洞窟は暗く奥があまり見えず火も必要とした。


「ち・・・あ゛![まちょーりゃってみりゅ!]」


んーんー唸りながら頑張ったが出来ず、暗い中手探りで移動し水音のする所へとたどり着き落ちるであろう場所に木と葉の器を置いた


「[きゅりゃみょにょかりゃちゅいりゅん・・・]」


辺りは暗くなり黄色い小さい果物を口にし寝床に大きい羽根を敷きまた、掛けるように二枚ほど出して寝ることにした


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