お手玉ひょいひょい:魔法
仲仁へび(旧:離久)
第1話
おばあちゃんは魔法使い。
魔法で、何でも物を動かしたり、色々なお薬を作ることができる。
けれど、おばあちゃんは魔法でお手玉を動かしたりはしない。
遊びは少し不自由なくらいが楽しいのよっていって、普通に手でひょいひょいしている。
私はどうしてそんな事をするのか分からなかった。
おばあちゃんをまねて、お手玉をひょいひょいってしようとするけれど、私はうまくできない。
だからいつも魔法をつかって、お手玉を動かしてる。
こっちの方がきれいだし、見ていて楽しいと思うんだけどな。
私はどうしてか分からなかった。
でも、ある時魔法使いしかかかからない病気にかかってしまって、魔法が使えなくなってしまった時がある。
ベッドの上でとーびょーしている間はとっても暇で、やる事がないから退屈だった。
その時にお手玉で遊んでみたんだけれど、なかなかうまくいかなくてイライラ。
一度は放り出しちゃったんだけど、退屈よりはましかなってまた挑戦してみた。
そんなことを繰り返しているうちに、魔法を使わなくてもおばあちゃんみたいに、お手玉をひょいひょいってできるようになっていた。
私はその時に、おばあちゃんの言っている事が分かった。
たっせいかんっていうものは、すごく嬉しい。
遊びをするときは、ちょっと不便なくらいが楽しいんだって。
私はそう思った。
お手玉ひょいひょい:魔法 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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