第25話「竜の命綱」

「黒姫、妹はもう帰ったし、コーポネットの未来を回避すればいいだけだよな」

「そうじゃ、しかしここはまだ天国であるからの」

「もう天国に住めばいいんじゃないか」


>リンゴ女神

何よ

>ここに住んでいいか

バカ言わないで

>なんでだ

あんたねー天国ってのはね通過点に過ぎないの

私は生きた人を見届けるのが仕事

住むなんて女神にならない限り無理ね

>だったら女神にしてくれ!!!

ふえ!?

>だから俺たちを天国の仕事に就かせてくれ

何言ってるの

>上司はどこだ!?

天国の職に就けるには試験があるのよ

>なんだそれは


じゃあ質問するは

>どんとこい

死とは何か

>悲しいもんだ!

残念、あなたに適正はないは

>じゃ答えはなんなんだ

そんなの言えないは、それが分かれば女神に成れるもの

>そうか

まー修行しなさい

>俺たちをまた世界に戻すんだろ

そうね、その人がもっとも活きる場所に送るそれが私たち、

例え残酷でもね

>じゃーやっぱりコーポネットの世界に

もともと住んでいた世界でしょ、そこで真の自由を勝ち取りなさい

>わかったよ

じゃいってらっしゃい

>ああ!


ワールドソリュート

インフェニアム

ソリッドステイシーを受諾

論理解析開始

深層世界から複合世界へジャンプ開始

カウント3

インフェルミナ


「主よ!」

「おお黒姫」

「どうやらこの時間軸は・・・」

「まさか」

「そうじゃのあの女神やってくれるわ」

「完全にこの世界はコーポネットに支配された世界か・・・」


>ベルガモット!!

なに?お兄

>お前、ブラックボックスの傷どうなってる

今スキャンするは、待ってって

>ああ

残り稼働時間・・・1時間・・・ね

>1時間!!!

お兄、祭りでもする

>ばか言うな、お前を死なせるわけないだろ、絶対生きて、生きて一緒に帰るんだ

ここはもう最初の世界よ、帰る場所もここ、死ぬ場所もここよ

>違う!!絶対違う!!!

なに、そんなこと言っても、ブラックボックスはもう。。。

>何かあるはず何か!!

そういえばお兄の手はまだ竜の手なのね

>そうだ、それだ!!

なによ?

>竜はな死んだ俺に入って命をくれたんだ

つまり?

>つまりその竜の憑依をお前にすればいいんだよ


 >おい竜!!

  >なんだ

 >お前、俺に憑依したろ、その時の力で、妹にも憑依してくれ

  >まぁいいが、その場合お前が死ぬぞ

 >かまわない!!

 

「何言ってるのお兄ちゃん!!!」

「ベルガモット、俺は大丈夫だ、大丈夫だから」


憑依していいんだな

>ああ構わない


「やめてお兄ちゃんそんなのってないよ!!!」

やれ竜!

>お前の愛は重過ぎるな、承知した


聖杯をくべる摩天楼よ

ツガイの器に深紅の豪傑を

レディアライラメント


「うああああああああああああああああああああああああ」

「おにい!!!!」

「お前、幸せでな」


こんなのってないよ

こんなのって・・・・・・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る