企画整理
A「数学やり直し企画は? あと原題を英訳する企画のパート2も中途半端になっている気が……」
Z「数学は来年やろうかな」
A「あ、絶対やらないやつすね。というか、やりませんよ、というフリですな。やりたくないんだ」
Z「数学企画はやりたいんですよ。NHK教育、今はEテレか、の“笑わない数学”という番組が面白くて」
A「あれって数学界の超難問を扱ってますよね。高校数学、それも一年の最初の授業で脱落したという噂のZ先輩ではさっぱりなのでは?」
Z「難しい。でも、それをある程度、食えるようにというか、ここの部分は噛めなくても味は説明しますよ的なつくりが素晴らしい。海外古典ミステリの紹介にも応用したい。むしろ、あれだけ受験数学に関係ないことしてくれたほうが数学の面白さというか、難しい課題をどう解くか数学者がどういう工夫をしてきたかということが知れて嬉しい。知の歴史、発想の面白さの紹介はすごい胸を打つ。本来数学とはそういう知的なもので、解法や公式を覚えて計算する受験テクニックだと刷り込まれて嫌になったあたしにはああいうアプローチのほうが効く」
A「アツくなってるとかすんませんなんですけど、他にも中途半端な企画いっぱいあるんすけど、数だけ増えても読者様には不親切なだけでは?」
Z「整理していきましょう。完結させて」
A「ホームズのやつ二つはもういい加減、クローズさせましょうよ。モノカクアイテムも。割と反響のある英訳企画は続けましょう」
Z「誤字脱字企画はパート2やりましょう。ネタ溜まってきたし」
A「長編の中座が二つありますね。去年のカクコンと今年の学園ミステリ」
Z「学園ミステリは夏休みでリアルタイムであることが肝なので、どうしようかな、と」
A「みなさーん、イベント(コンテスト)開催が講評された段階で鼻息荒かったくせに、過去作の応募でお茶を濁した人がなんか言ってますよ」
Z「あれはやっぱり中高生というか中学・高校が舞台なやつでないとダメだったんですよ。大学生が登場人物でキャンパスでのわちゃわちゃがほぼ描かれないというのは違った(註 筆者の見解)」
A「でも応募要項では幅広く、寮とか塾とかでもいいとあったような?」
Z「そうか、そっち攻めればよかったのか」
A「(エントリー作品を)読みました?」
Z「いくつか読んだ。これはいい、こういうの書きたい、これにはお金出したい、これに獲ってほしいもあったけど、これはないもあった。ない、というのはたぶん主催者が求めているのはこういう路線ではないな、というやつ。それ、ミステリーでもなんでもないよねのやつとか応募要項読んでいるのかなとか」
A「カテゴリーエラーでしくじったとか言っている人に言われたくないと思っていますよ。まぁ、ずいぶんと(ミステリーに対するスタンスが)保守的ですからね」
Z「それを認めた上で書くと、今回、カクヨムさんとコラボした東京創元社さんに対する思い入れはあるし、東京創元社さんのイメージみたいなものもあって」
A「でも、この企画って創元は海外古典だからと敬遠している若い層というか、創元が弱いというか遠い“ラノベは読むけど他はね”というターゲットを取り込もうとしたものなんでないかと?」
Z「そうだと分析しました。だからこそ、“共感しやすい個性を持ったアニメやラノベ的なキャラクターをエンジンにしてミステリを読んでもらい、今まで触れてこなかったけどミステリってこういう面白さがあるんだ”と気付いてもらって、東京創元社の作品を手にとってもらえるような橋渡し的な内容でないとダメだったんですよ」
A「我々の弱点というか改善点というか課題はキャラクターと文章力ですかね」
Z「アイデア、発想、演出が合格点とまではいわないけれど、レーダーチャートの五角形なり六角形なりのへこんでいるのはそっちですよね」
A「じゃあラノベを読みましょう。カクヨムにもいっぱいあるし」
Z「ただですねぇ。マンガ的なキャラクターの立て方って小説でやっていいのかと」
A「?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます