第6話 見定め


某所では。


「ねぇおねぇちゃん」

「どうしたの?」

おねぇちゃん……と呼ばれていた女性は妹の方に歩いて行くも、

「っ!?いたっ⁉︎」

こけてしまった。すぐにおねぇちゃんと呼ばれていた女性は立ち上がる。

「で?どうしたの?」

「もーね先輩から聞いたんだよ。あえかって子がすごいって」

「あえか?もしかしてあの『アエカ』?」

「そうみたい」

「でも、流石に人様を巻き込むわけにはいかないわよ?私たちのこれは、落とし物探しとかみたいな生易しいものじゃないのよ?」

「わかってるけど……‼︎わかってるけど……もう私たちだけじゃ……」

「………もうその望みに賭けるしかないのかしら」

どうやら藁にもすがる思いであえかに何かを頼もうとしているらしい。

「でも、一旦試さないとだよね?」

「それはもちろんよ。ただの一般人にこんなことを頼んだら……」

彼女たちの記憶がフラッシュバックする。


それは、悲惨な記憶だった。

記憶の大半が血と涙の混じった、トラウマになってもおかしくない光景だった。

普通の人なら、吐いてもおかしくない血の量だ。


「でもどうやって試すの?」

「まずは、小手調べをしないとね……」

そういって彼女たちは作戦をたて始めた。



——???——


その場には数人の男女がいた。


「#$%%&$#$#$%#%&」

何やら1人の男が喋っている。

その言葉は日本語ではなく、英語でもない言語だった。

「$%&$&$&%#$%&」

それに答えるかのようにもう一人の男が喋る。

そうすると、最初にしゃべっていた男が舌打ちをした。

何があったのだろうか。

「#$%&%$#$%&$‼︎」

ボスらしき女性が大声を上げた。

それによりその場がシーンとなり、その場のボスらしき女性を除いた全員がその場から飛び出ていった。

何事なのだろうか。

「%&&$&……」

そういうと、ボスらしき女は1枚の写真を見た。


……そこには、姉妹が写っていた。



「よし。この方法で彼女を試すとしましょう」

「うん」

そういって、そこから出ようとおねぇちゃんと呼ばれていた女性はドアに手を掛けよとするも……

「あイタッ!?」

またもつまずき転んでしまった。

「はぁ……おねぇちゃんのドジ、どうにかならないかなぁ……」

ため息をつく妹らしき女性。


そしてなんやかんやあって、2人はその場から出たのだった。

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