脳裏に浮かぶ聡一郎の警告。
それでも、何を持ってしても、カイセは、彼から離れることは不可能だったのですね。
逆に離れることを望んでいなかった。
彼に心を奪われた……というか、片手でガッ!! って掴まれた感じですかね。
それが、この後、更に悍ましい世界へと、カイセを誘うことになってしまうのですね……。
作者からの返信
緋雪さん、おはようございます。
カイセの心の中にいる聡一郎の警告は残念ながら効果がなかったようです。
仰るとおりカイセは危険を知りながらもリンデン博士に魅了されてしまったのでしょうね。それこそ心をつかまれてしまったというか。
ご想像の通り、この出会いがカイセを狂人に仕立ててしまいます。
引き続きお楽しみいただければ嬉しいです。
物腰は柔らかで紳士っぽいのですが……
カイセの直感が異常を捉えているようですね。同種でありながら上位の存在という所感でしょうか。あえて死生観について聞いてきていることからも、先方も何か感じ取っているのかなぁ。
帰り損ねてしまったカイセはこのあとどうなるのか。嫌な予感がしますね。
作者からの返信
火乃玉様、おはようございます。
いつも応援していただきありがとうございます。
紳士然とするリンデン博士の内部に禍々しい狂気が潜んでいることをカイセは察知してしまったのだと思います。常人には感じられない波長のようなものがあるのかもしれません。なので仰るとおりリンデン博士もカイセから自分と同種のパルスが発せられているとすぐに気がついたのでしょう。
このままカイセが帰国の途についていればあのような悲劇は起こらなかったはずですが、これも運命だったのかもしれません。
この後、リンデン博士の異常さが描かれていきます。
よろしければ引き続きお楽しみくださいませ。
この時まで、聡一郎はカイセの目の前に現れていたのですね。
霊的な存在か、カイセの心理のあらわれなのか分かりませんが、ここで消えてしまったというのが切なく悲しいです。
作者からの返信
武江様、おはようございます。
ここに出てくる聡一郎はおそらくカイセの深層心理に刻まれた存在なのだと思います。言ってみればカイセの良心かと。
なのでやはり消えてしまったのはとても残念なことですし、悲劇的なことだとも思います。
いつも応援していただきありがとうございます。