第15話 オムライス


今日のお昼はオムライスっと…


ライスにお肉を入れて、あらかじめフライパンに入れて置いたケチャップと絡める。


じゅうーーっ。


うーん、良い臭い。


卵を軽く溶いてグチュグチュこれをさっとさっきのポークライスモドキに乗せてフォークでパカッと…


うん、リヒト特製オムライスの完成…


これにケチャップでハートマークっと…


「レイラぁぁぁ、朝食、いや昼食?が出来たよ」


「う~ん、リヒト、おはよう…」


結局、お昼過ぎて…力尽きて二人して眠ってしまった。


今はもう、大体14時位だ。


「おはよう! レイラ姉…」


「レイラ…」


「おはよう、レイラ…ご飯が出来たから食べよう!」


「あっ、オムライスだ…あははっハートマーク迄書いてある」


「そうだよ、特製オムライス! レイラにはハートマークつき」


「嬉しいけど照れるね…」


「そう? 俺は特に…それより、俺はレイラの今の姿に照れるけど?」


今のレイラの姿は下半身にピンクのヒョウ柄のパンティ1枚纏ったほぼ裸状態。


これで照れない訳ないよ。


「あははっ、そんなに照れる事ないじゃん? 昨日から今迄やりっぱなしだし…もう散々見たし、思うぞんぶん触ったでしょう…」


「そりゃ、そうだけど…レイラは凄く綺麗で、何時までも触っていたいというか…その…」


「まぁ、解るよ…優しくして欲しい、激しくしないで…そう私いっていたのに…気がつくと、まぁ二人してかなり激しい事していたし…抱かれていてどれだけ私が好きなのか解ったから…だけど、このままじゃまたやる雰囲気になっちゃうから、此処は一旦ちゃんと食事しよう…また夜から楽しめば良いんだから」


「そうだね」


お互いに初めての経験後だから、馬鹿みたいにやりたくなるのは仕方ないよね。


◆◆◆


「しかし、相変わらずリヒトの料理は美味いね…しかも、こんな料理他じゃ余り食べられないよ」


「これもゼウスさん直伝の料理だからね」


「へぇ~あの妄想狂の冒険者、こんな変わった料理作れたんだ」


「ゼウスさんは、妄想狂かも知れないけど優しくて良い人だよ、冒険者の知識だけじゃなく他にも色々な知識を持っているし、親切に教えてくれた」


「確かにS級冒険者までなったから凄いけどさぁ『私の名はゼウス、神の王に匹敵する男だ』なんて痛い事言っているじゃん?真面に話をしていたのはリヒト位だよ」


「まぁね…でも色々教えてくれて、面白い物語を教えてくれる、良いおじさんだったよ」


「だけど、彼奴のせいで…そのね」


「ババコンになった? それが言いたいのかな? だけど、ゼウスさんの言う事は嘘じゃないと思うんだ…『女の15なんてまだガキだ、女の味が出てくるのはもっと後だぜ! 20歳過ぎないと包容力も何もないただのガキだ』なんて言っていたけどさぁ…俺もそう思うよ! レイラみたいな大人の魅力はマリア達にはないもん」


「大人の魅力?」


「そう、大人の魅力…上手く言えないけど、レイラは凄く綺麗でカッコ良くて優しくて、そして可愛いって事」


「その…ありがとうね」


「どう致しまして…それじゃ冷めないうちに食べちゃおう」


「そうだね…それでね、リヒト、これ食べたら続きしない?」


「そうだね、しようか?」


今日は本当は、レイラに訓練して貰うか、軽く討伐に行こうと思っていたんだけど…


うん...流されるのは仕方ないよね。



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