18、サーモンスープを飲もう
今、わたしサーモンスープが恋しくて恋しくて仕方がない。
それくらい、サーモンスープの素晴らしさに魅了された。
しかしながら、出国前にヘルシンキの有名料理を聞いたとき、『さ、サーモンですって? そんな……サケは日本でも……(自主規制)』などと失礼なことを思い、勝手にがっかりしたことが記憶に新しい。
今なら喝を入れてやりたいほど。
そのくらい、ベイリーフの入った優しくて温かいあの味はわたしの胃袋をしっかり掴んできた。
もうどこへ行ってもサーモンスープが飲みたい!!
結構早々から日本食が食べたくなったのと同じくらいサーモンスープが食べたくて仕方なくなり、ガイドブックに掲載されている場所には赴いた。
もちろん、自身の足で。
さすがはガイドブックに書かれている場所。
安価なところから老舗まで出てくる。
老舗を訪れて値段にぎょっとしたものだけど、コートをお預かりします!と持っていかれて帰りに2ユーロ(600円くらい)請求されたときもびっくり仰天した。
もちろん、鉄道のチケットが欲しくて自動販売機(キャッシュレスが進み、クレジットカードしか使用できず怖くて)みどりの窓口を使用したときでさえ、手数料に2ユーロ取られることになる。
人の手に渡るとやはり対価が必要なのだろう。
チップはない国だと安心していたけど、人に頼ると少しずつ小銭が旅立っていくことを知る。(待って、行かないで!)
とはいえ、わたしはサーモンスープが大好きで今でも無性にあの味を思い出し、フィンランドが恋しくなることがある。
個人的に一番好きだったのは、オールドマーケット・ホール(19世紀からあるらしい室内にたくさんのマーケットが並んでいる市場)のサーモンスープだったな。
ああ、恋しや。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます