第29話 もっとステータスを見てみよう

 もっとステータスウィンドウを見てみようか。


 『レベル:キョきょキョきょキョ』


 『ギャグレベル:ピョぴょ』


 と書いてあるところを発見した。


「なんだこれは!?」


「レベルとギャグレベルだなほしっ!」


「ギャグレベルって、なんだよ!?」


「分からんほしっ!」


「ええっ!?」


「詳細はないの? いちょ~」


「文字を押しても、何も表示されないな」


「訳が分からないですだぜ」


「まったくだな」



 『取りいている者』


 『ショーカ』

 『イチョータ』

 『ラガード』


 と書いてあるところを発見した。


「お前ら、俺に取りいていたのかよ!?」


「しょ~しょしょしょっ! 精霊だし、そうなるんじゃないか!?」

「そうだね、いちょ~」

「そうなるであります!」


「よく分からん存在だな!」


「親父、そいつらの詳細はないのだぜだぜか?」


「どうだろう? やってみようか」



 名前の部分を押してみた。


「またゴチャゴチャと、いっぱい表示されたなぁ」


「多すぎて、読む気が失せるだぜだぜ」


「まったくだな」



「しょ~しょしょしょっ! しょ~ちゃんの特殊能力が書いてあるぞ!」


「えっ? ああ、本当だ」


 『体に張り付かれた者が、他者からすごいと思われる能力』

 『食べられるものが分かる能力』

 『悪が分かる能力』

 『空を飛ぶ能力』


 と書いてあった。


「妙なものがあるなぁ」


「しょ~しょしょしょっ! 今度から人と会う時は、アル坊のどこかに張り付いてやろう!」


「そんなことしなくていいっての!」



「ちょ~さんのもあるよ、いちょ~」


 『体に張り付かれた者が、他者からすごいと思われる能力』

 『食べられるものが分かる能力』

 『休息が取れそうな場所が分かる能力』

 『空を飛ぶ能力』


 と書いてあった。


「人と会う時は、ちょ~さんも張り付いてあげるよ、いちょ~」


「いらないって!」



「ワタクシのもあるであります!」


 『体に張り付かれた者が、他者からすごいと思われる能力』

 『体に張り付かれた者の、防御力が上がる能力』

 『労働関連の不正が分かる能力』

 『空を飛ぶ能力』


 と書いてあった。


「これは普段から張り付いていた方が良さそうでありますね」


「戦闘の時だけでいいって!」



 『装備品』


 『パネェザキ』

 『箱のテータス』

 『ハタモチ』

 『風のスター・テウス』

 『衣類』


 と書いてあるところを発見した。


「お前ら、装備品だったのか!?」


「ぱね~~~っ!? ぱねぱねぱね~ぱねぱねっ!? ぱね~っ、ぱね~っ!?」


「日本語を使え!?」


「装備品なのかは、よく分かりませんね、ぱね~」


「最初から、そう言え!」



「「私たちも装備品であるかは不明であるもっち」」

「我様もだぜほしっ!」


「そうなのか」


 なら、なんでこんなところに記載されているんだ?


 訳が分からないなぁ。


 まあ、いいか。



「『箱のテータス』って、なんなのだろうか?」


「風のテータスさんのことなのでしょうしょうか?」


「どうなんだろうな?」


「親父、とりあえず、詳細を見てみようだぜだぜ」


「そうだな」



 名前の部分を押してみた。


 『パネェザキ』

 『特殊能力』


 『装着された者が、他者からすごいと思われる能力』

 『パネェザキソード』

 『空を飛ぶ能力』


 『他のステータスを閲覧するには、本人の許可が必要です』



 『箱のテータス』

 『特殊能力』


 『見た目以上に収納できる能力』

 『中のものを冷やす能力』

 『中のものを温める能力』

 『臼を発射する能力』

 『体のどこかに人間の手を出す能力! 二〇組限定です!』

 『空を飛ぶ能力』


 『他のステータスを閲覧するには、本人の許可が必要です』



 『ハタモチ』

 『特殊能力』


 『旗を出す能力』

 『旗を見た者が、旗に記載された者をなんかすごいと思うようになる能力』

 『空を飛ぶ能力』


 『他のステータスを閲覧するには、本人の許可が必要です』



 『風のスター・テウス』

 『特殊能力』


 『ステータスウィンドウを出す能力』

 『他者からすごいと思われる光を出す能力』

 『空を飛ぶ能力』


 『他のステータスを閲覧するには、本人の許可が必要です』


 と表示された。


「なんで特殊能力だけが表示されてるんだ?」


「装備している者に関係あるからじゃないかほしっ?」


「ああ、なるほど、そういうことか」



「なんか他者からすごいと思われる能力が多くないか?」


「思われないより良いんじゃないだぜだぜか?」


「それはどうなのだろうか?」



「『パネェザキソード』って、なんなんだ?」


「これですね、ぱね~」


 俺の前に、クジャクの抜けた飾り羽根のようなものが現れた。

 長さは一メートルくらいある。


「これがパネェザキソードか? 何に使うんだ?」


「敵を攻撃するんですよ、ぱね~」


「これでハモノを倒せるのだろうか?」


「硬さとかを調べてみれば? いちょ~」


「ああ、そうだな」


 パネェザキソードを調べてみた。


「金属のように硬いし、端が刃物のようになっているようだ。まるで両刃の剣みたいだな」


「これなら、ハモノを倒せそうですですね」


「そうだな」



「お父様、そろそろ帰りましょうしょう」


「ああ、そうしようか」


「アルアル『ステータスクローズ』と言うと、ステータスウィンドウが閉じるぞほしっ!」


「そうなのか。ステータスクローズ」


 ステータスウィンドウが消えた。


「『ステータスオープン』と言うと、アルアルでもステータスウィンドウを開けるぞほしっ!」


「分かったよ。では、帰るか」


 洞窟の出口に向かった。

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