第3話 紅葉と楓

「俺はさ、この時期になるといつも疑問に思ってたことがあるんだよ

「ほお

「もみじって童謡あるだろ?

「……いや知らん

「あーきのゆーうーひーにー

「あれもみじって名前なのか。秋の夕日だと思ってたわ

「歌詞の最初を曲名にしてる歌とか見たことねぇぞ

「まちぼうけーまちぼうけー

「あったわ


「いや本題はそれじゃなくてだな、歌詞にもみじと楓が出てくるんだよ。どっちも同じもんだろ?

「そうだった気もするけど、そもそも意味が違うだろあれ

「どゆこと?

「秋の夕日に照らされた山がまるでもみじの様に真っ赤になっている、と、松の彩る楓は綺麗だなって事だろ

「お前天才か?


「てかおい、実はもみじとかえでは違うらしいぞ!

「俺の解釈そもそもいらねぇじゃねぇか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る