第7話「一人の唄」

まだ浮かない最終日

いつも通りに過ごした

誰も居ない部屋で

空の青さに打たれる

凪いだ瞳が濡れて

心もめいていた

途方もない一人旅

そんな日々に迷い込んだ


「ああ」


この葉に揺れる

閑散とした商店街

吹く風も冷たくて

閉じこもっていようかな

出会いなんて要らないしさ

もう部屋に帰るよ


まぁ住みやすいとは言えないけど

傷つくよりはいいかな


しまい込んだ人生

表に出せない本音

いつも何かに囚われている

そんなしがらみを歩んでる

泣きつく居場所もないから

孤独のまま目覚める

死にたいほど吐いて

生きるたび涙が出る


さよならだよ全部

もう思い残す事はないよ

風になって消えるよ

散々で最悪のフィナーレ

もう明日は来ないけど

生ききったって言えるよ

初めから死ぬのが願いだった


ね、頑張ったよね

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