第7話

 風邪を引いてしまったので栄養を補給する為に買い出しへと出掛ける。

 最近の温度差による体調管理が難しい。

 おまけにコロナやインフルエンザなどもある。

 企業面での対処は緩和されたが、それでも油断は許されないだろう。

 そんな俺が買ったのはプリングルズのサワークリーム・オニオンとペプシ・コーラだ。

 体調が悪くて仕方がない。それでも健康に悪そうな食べ物が食べたくなるのは人間の性だろう。

 何よりも最近、この手のポテトチップを食べなくなった。


 風邪を引いたからこそ、温かいものではなく、敢えてプリングルズと言う背徳感に少し躊躇うが風邪薬も飲んだし、一つくらいは良いだろう。

 ゼリーだけだと流石に空腹感は誤魔化せない。

 ついでに買ったファミチキにかぶりつきながらプリングルズとペプシ・コーラの入った袋を手に帰宅する。

 ファミチキを食べ終えると早速、開封した。

 プリングルズの独特の香りは鼻づまりのせいでわからないが、味は解るのでコロナではないだろう。

 プリングルズの味を楽しみつつ、ペプシ・コーラを飲み干す。

 風邪だと言うのにプリングルズを食べる背徳感が更に味を引き出す。

 油分による気持ち悪さをペプシ・コーラで流し込み、プリングルズを味わう。

 背徳感の代償は大きいかも知れないが、たまには欲求を満たす為に食べるのも悪くないだろう。

 そもそもが偏食気味なのでたまには息抜きに食べるのも良いものだ。

 あとはかぶりつきカルパスで熱量を補い、布団を温かくして寝るのみである。

 食えるだけ食って温かくして寝てる。

 それが俺が編み出した回復方法だ。美味いものを食って寝て、気力と体力を回復させる。

 割とこれをするだけでも緩和されるのはやはり、色気より食い気と言う奴だからだろうか・・・年末もあと僅かだ。故に残り少ない日々だからこそ、いまを生きる為に全力で働くのみである。

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