第6話

 仕事でクタクタになりながら帰宅する。本日も外食をしたいところだが、本日は手持ちが少ない。

 しかし、ガッツリしたものが食べたい欲求はある。かなりのじり貧だが、ここはラーメン屋だろう。

 食べるのはラーメンではなく、ライス大盛り220円と餃子370円だ。

 セットではなく、単品で買う。

 熱々の餃子にかぶり付き、白米をかっ込む。

 シンプルで安上がりだが、この組み合わせが腹持ちが良い。

 因みに今回は満席であった為に家に帰ってから一人で宅飲みをした。

 相変わらず、アルコールのアの字もないので読者のみんなも薄々ながら気付いているのだろうが、俺は下戸だ。

 ビールの臭いでもクラクラするし、タバコのヤニ跡の臭いもダメだ。

 博打の類いも得意ではなく、堅実に稼ぐ方を選ぶタイプだ。


 そんな堅苦しい性格だからか職場仲間と食べに行く事もなく、一人で食べる事が多い。

 そもそも、性格的に難があるのか、誘われる事自体がない。


 まあ、勘のいい読者諸君ならば、既に察してはいるのだろうが・・・。


 そんな訳で今宵も一人でプラスチックの容器に入った白米を食べながら餃子をおかずに一人で宅飲みする。

 寂しいとは思わないが、それよりも作業効率を考えてしまうので結局、人付き合いには向かないタイプなのだろう。

 そんな事を考えて将来が不安になってしまったが、いまは冷めた餃子をつまみに無心で白飯をかっ込んで明日に備える。

 空腹は最高のスパイスなんて言葉があるように食べている間だけでも余分な事は考えない方が良いだろう。


 締めに南アルプスの天然水を胃に流し込む。

 2リットルの南アルプスの天然水も20円値上がりしてコンビニで購入すると120円だ。

 物価高も考えものだが、安心分を買っていると思えば、安い方なのだろう。


 とりあえず、一息吐いて本日はもう風呂に入って寝るとしよう。

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