【投稿停止】学校1の美少女は、自称探偵で冴えない俺を調査するらしい

穂村大樹(ほむら だいじゅ)

第1章 探偵の調査

素性調査依頼

第1話 「『告白相手の素性調査依頼』」

「やっと証拠を押さえたよー! 校舎裏でタバコを吸ってたのは3年の先輩たちみたい!」


 嬉しそうに探偵部屋の扉を開けて写真を見せてきたのは、俺の助手として働いてくれている相川聡乃あいかわさとの


 その写真には、二人の先輩が体育館裏でタバコを吸っているところが収められている。


「よくやったぞサトノン君。というか思いっきり吸ってるなその写真。こんな簡単な依頼先生だけで解決してほしいものだな」


「本当だよもうっ。これくらいノームズの手を煩わせなくても解決してほしいところだね」


 俺、藤堂乃音とうどうのおとかがやき高校に通う高二の男子高校生。


 聡乃とは幼馴染で、裸を見せ合ったことがあるほど小さい頃からの仲だ。


 自宅が隣同士で、両親同士の仲が良かったことが聡乃と仲良くなるきっかけだった。


 聡乃とは小学一年から高校一年になるまでずっと同じクラスだったこともあり、普通の幼馴染よりも仲は良いと自負している。


 今は別のクラスとなってしまっているが、放課後はこうして探偵部屋に集まり探偵活動を行っている。


「今回はサトノン君の手柄だけどな」


「へっへへー。私すごい?」


「ああ、すごいすごい」


 そう言って頭を撫でてやると、聡乃は尻尾を振っている犬のように喜んだ。


「探偵活動もようやく波に乗ってきたね。『僕は探偵になる』って言い出した時はどうかしたのかと思っちゃったけど、まさか本当に探偵活動をするなんて思わなかったよ」


 俺が探偵になると言い出したのは小学二年の頃。


 探偵とは言っても、コ〇ンとか金〇一みたいに謎を解決していくタイプではなく、浮気調査や人探しなど、泥臭いほうの探偵である。


 その時期、俺はとある件で探偵に助けられたことがあり、それ以来探偵を志すようになった。


 そして高校に入学した俺は、大人になって本物の探偵になるまで待ちきれないと、勝手に探偵活動を始めたのである。


 学校のあちこちにある掲示板にこっそり『探偵調査引き受けます』と書いた紙を貼り付け、メールアドレスを記載しておくとこれが意外と依頼がやってくる。


 そして今回はまさかの先生からの依頼で、タバコを吸っている生徒が誰かを調査していたのだ。 

 

 ちなみに俺たちは仕事中、お互いをホームズとワトソンになぞらえて、ノームズとサトノンと呼んでいる。


「まあ探偵になるってのが夢だったからな。まだ本物にはなれてないけど、今のうちからこういう活動をやっておくのは大事だろ」


「すっごく大事だと思うよ。大人になってからも高校の同級生とかから調査依頼が来るかもしれないしね。まあもうちょっと探偵としての能力上げないと厳しいとは思うけど」


「急に辛辣⁉︎」


 聡乃はやりたいわけでもないのに俺の探偵活動に付き合ってくれている。

 

 だからこそ、俺に対して不満があるのか、こうして辛辣な意見を言ってくることがままある。


 まあただの友達同士のふざけ合いと言ってしまえばそれまでなんだが。


「言うべきところはちゃんと言ってあげるのが優しさってもんでしょ」


「……まあ一理ある。とりあえずその写真、先生に持っていくか」


「そだね。タバコなんて身体にも悪いんだから早くやめさせないと」


「っと待ってくれ、新しい依頼人からメールが--」


 俺はそのメールの差出人を見て、思わず嘘ではないかと思ってしまった。


「どしたの?」


「あ、いや、それが……」


 俺が思わず嘘ではないかと思ってしまったメールの差出人、それは学校一の美少女と謳われており、俺と同じクラスの月野莉乃つきのりのだったのだ。


 しかもタイトルが、『告白相手の素性調査依頼』という内容だったので、俺は驚きを隠すことができなかった。


-----------------------

いつも私の小説をご覧いただきありがとうございます‼︎


この作品は本日から始まったカクヨムコン9応募作品です。


読者の皆様のお力を借りてランキング上位を目指したいと思いますので、この小説が面白い、好きだと思っていただけたかたはフォローや星で応援していただければ幸いです‼︎


投稿している作品数も増えますが、私もできるだけ毎日投稿で頑張ります‼︎


よろしくお願いしマァス‼︎

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る