Catherine Catherine ~キャサリンとカテリィン~
黒井泳鳥
序章 はじめてのおともだちとの出会いから旅の始まりまで
開幕の言
物語でも。物語じゃなくても。友人との出会いというのは突然で。
けれど、突然でも劇的に限った話でもなくて。仮に親友だとしても例に漏れることは極稀で。
たまたま。偶然。ひょんなことから。出会った人と共通点があって仲良くなることもある。
大体がそんなものではなかろうか? 劇的な出会いでもなければ、仲良くなる過程がドラマチックでもない。
ほとんどの人は、そんなものだろう。
そんな……ものなのだろう。
とは言ったものの、キャサリン・イングリスという少女は別。
彼女は劇的な出会いを果たしたんだ。
というより、『劇的な』という部分は正直どうでもいい。
何故ならば。
キャサリンという少女と、カテリィンという生物。
この二人が出会ってしまったことが問題だから。
問題というと、少しばかり仰々しいかもしれないけれど。
しかして事実として。彼女たちが出会った後に彼女たちと出会ってしまうのが不幸と言わざるを得ない。
これから始まるのは彼女たちの日常であり。同時に、幾人かにとっては悲劇の物語。
まぁでも、もしも気に入られたら喜劇やハッピーエンドに変わるかもしれない。
その辺りは、運任せ……かな。
願わくば。
アナタ方が彼女たちの被害者になりませんように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます