好きは自分のタイミングがあるんだよ!

水都suito5656

恋にはタイミングがある

幼なじみの彼は私の事が大好きだ。

それは中学に入っても変わらなかった。


私も満更ではない。


多分、今告白されたら付き合うと思う。

あくまで今限定の話だよ?

私だって好きな人が出来るかもしれないし、告白されるかもしれない。


だからさ

今ならという限定なんだよ。



*


でも恋は生物

痛みやすい


だから


好きと思ったら、後先なんて考えなくていいんだ。


それが一番のやり方

後悔しないやり方だった。


だから私は宣言する


「私が好きなら、早い者勝ちだよ!今なら幼馴染限定で、先着1名様デート券を進呈しよう!」


「もう!咲ちゃんは僕がモテないからってバカにして!」


「ふふふ」


しかし彼は奥手だよね。

私がここまでやってるのに告白されない。


おーい

もうこれ以上は

安売りなんかしないよ!



***



「ええっ!好きな人が出来た!明日告白するって?」


「ちょっと声大きいよ!」


「まあまあ。それでどんな人?」


「優しそうな感じかな」


「それは私に対する嫌味か!」


「あはは、そんな事ないよ」


この幼なじみは私に何を報告しているのだ。


「もし成功したらデートよデート!私がデートのやり方を直伝してあげる」


「ありがとう!頑張るよ」


「よし、頑張れ!」




だから言ったんだ。恋は先手しかないって


色々特大のブーメランが頭に刺さってるけど!


もう

幼なじみはアドバンテージにならないのか。


「何か言った?」


「別に!」


それでも私は 恋してるんだ

楽しそうに話す彼に待ったをかける


不思議がる鈍感系幼馴染には、

ド直球のボールを投げつけよう!


「その前に私に告白させて!」


ああ、思いっきり無様だ


でもなんだかドキドキする


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