ユーリティア・ラダニア・デアズ・ドリンカー

 エルリアとデアズの娘。出産時にエルリアが死去。ドリンカー家はラダニアの成人まで父でもある英雄デアズの名の元で保護された。しかし、デアズに付いて幼いころから戦場に身を置いていた当のラダニアがユーリティア拝名前から戦果を挙げる事態になり、急遽、実質のドリンカー軍が編成された。正規軍でなかった為にデアズ軍の一部という扱いであったが、多くの戦闘に参加。終戦の頃にはその圧倒的な戦績から敵味方問わずに畏れられていたという。彼女の代で”雷姫”としての異名が広く知れ渡ったと言われ、古くからのドリンカー家を知る人物からも、戦闘に優れたドリンカー家の、過去どのユーリティアよりも戦闘に秀でた天才と評価を受ける。

 成人時にユーリティアを拝名、正式にドリンカー家の当主となる。幼くから常に冷静沈着で感情を表に出すことが無く戦闘において無敗であった。軍行・訓練が趣味と言われるほどに積極的に軍事訓練を指揮、また、本人も直接参加しドリンカー軍を大陸一の精鋭と呼ばしめる程に鍛え上げたという。その様子から戦闘狂と揶揄されたとの噂もあったという。

 ユーリティア拝名後すぐに戦乱は終結したが、その後すぐに配偶者を求めたと言われている。既に猛将として名を馳せたこともあり、各国から大勢の有力者が彼女の元を訪れたという。あまりに多くの立候補者があった為、ラダニアの希望もあって決闘会が開かれた。しかし、記録には誰一人として彼女に傷一つ付けることは叶わなかったという。結局、彼女はドリンカー軍のある1兵であるディノスと結婚。次代当主であるティリジーを授かる。

 数年後、第一次キマイラ討伐戦に急遽参戦し、戦死した。

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