第五話 呉越

 



  世界と冥界をつなぐ街 新宿

  冥子のちからで科学の発展を!




 冥子。

 それは一九六〇年の東京にて初めて存在が確認された物質。その年の三月、人類は全く未知の世界に自分達が隣り合って暮らしている事を知った。そしてその異界が己の科学と理解を凌駕していることも。


 最初の異変は真昼に東京の空が赤くなったことだった。金色を透かした薄暮の空でもなく、日の出前の、赫奕とした日輪を期待させる朱色の空でもない。まるで返り血がガラスに飛び散ったような、凄絶な赤だった。皆が呆然として空を見つめていたが、綺麗な景色だと思う者は一人としていなかった。


 やがて空の色が元に戻った。人々は安堵からあれは一体なんだったのかとお互い話をしたり、屋内の者に今起きた異常を伝えに走った。そのとき、彼らはもう一度、今度はさらに大きな驚きをもって空を見上げる事になった。


 突如として希海達が目撃した「目」が出現したのだ。資料に残っている気象庁の観測データによるとその目は横幅約八十メートル、縦幅約三十メートル。奥行は二十メートルであった。


 以下、資料として現存する当時の東京居住者の日記の一部を抜粋。






 ……(中略)道の車が全て止まった。ビルの合間は車の衝突音とクラクション、人々の罵声、泣声に満ち満ちている。曇天から我々を見下している目は瞳を四方に泳がせている。まるでこれから喰らう獲物を一匹ずつ品定めしているかのようだ。 


 私は我に返るとすぐに台所の家内を呼び、泣きじゃくる娘の手を引いて三人で家を出た。早くどこかへ逃げなければならないと思った。どこなら助かるのか分からなかったが。

 電車はどこも止まっていて駄目だった。駅には私たちと同じような、着の身着のままで逃げ出し、遠くへ行きたいが自分達の力ではどこにもいけずに絶望する人間が溢れかえっていた。




 駅に着いて初めて、家内と逃げ先をどこにするか話し合った。

 電車は避難の手段として全く機能していなかったが、駅に着いたことに不思議な安堵を覚えたのだ。話し合った結果、私たちは郊外にある親戚の家を目指して歩こうという結論を出した。走って来た若者と娘の肩がぶつかり娘がまた泣き出した。ここも安全ではない事に気づき、足早に駅を出た。

 



 ……(中略)駅から遠のいたとき、振り返ると私と家内は呆然とした。


 上空の巨大な目から化け物が現れたのだ。


 化け物の出てきた目の傷口からは、大量の血が滝のような勢いで噴出した。娘は両耳を手で塞いでいた。私は娘の目を塞いだ。

 

 瞳から姿を現したのは、まさに神秘そのものとしか言いようが無かった。


 化け物は目と同じくらいの巨躯を誇り、背中には金色に光り輝く一双の翼が生えていた。体は人間の形をしており、茨の冠を頭に頂き、短髪の美しい婦人の顔をしていて、微笑を浮かべていた。目から体の上半身だけを出しており、ゆったりとしたガウンのような衣に身を包んでいた。

 私は一目でそれは天使だとわかった。右の通り化け物は、私がかつて読んだキリスト教に関する本からそのまま現実に出てきた天使のような姿をしていたからだ。

 その本と違うのは、その姿が異常に大きいことと、背中の羽から地上へ撒き散らされた鱗粉のような粒に触れた人間や建物、全ての物質が、跡形もなく消え去ったことだった。その時の新宿の様子は読むに堪えないので、書き記さないでおくことにする。

 

 私は、これは天罰だろうと思った。戦争からの復興で戦前を超える活気を取り戻し、自然への畏怖を忘れた人間への罰。


 親戚の家を諦め私は今、駅から数時間の避難所でこの日記を書いている。

 家内は便所に吐きに行ったまま帰ってこず、娘は泣き止んだ後に私が話しかけても黙ったまま上の空で天井を見つめている……。






 新宿上空に出現した生命体はその後、出現場所一帯を破壊し尽くし、陸上自衛隊によって生命機能が停止されるまでの十六時間五十二分の間に計六一八四人の死者、五一二人の行方不明者、四六七人の負傷者を出した。


 そして研究の結果、「目」の向こうには人間界と異なる物理法則に支配された空間『冥界』が存在すること、「目」から出現した生物の生命機関は人間界の動物のそれとは似て非なる未知のものであることなどが結論づけられた。


 しかし最も人類に衝撃を与えたのは、冥界内に存在する物質『冥子』だった。

 冥子は人間の体内にも存在する。人間の細胞に入り込んだ冥子は身体能力を異常なまでに向上させ、冥子によってもたらされる力を冥力と呼ぶ。微量にして原子力の数千倍もの発電効率を誇り、ある程度供給されると世界中のエネルギー問題が解決するという性質を持つ。

 この性質が発見されると、世界各国の大企業や研究機関は競って冥子を使った発電機関を開発した。開発されると、実際世界数か国のエネルギー問題は大幅に改善した。

 そして科学技術が幾分進歩し、世界中の人々が自分達を恐怖に陥れた冥界の恩恵を享受することとなった。

 一九六〇年以来、人類は未知の脅威に怯える一方、大いなる可能性を秘めた物質の発見に沸き立ったのである。




 希海と青年がもう一つの通路を通って立体駐車場に着くと黒のセダンが止まっており、傍に浅黒い肌の、痩せた顔の中年が立っていた。


「おお、無事だったかりくくん! 冥獣が出現したんだってな。通信を聞いてここに急いだんだが、私の力ではどうにもね……」

「分かってます。冥獣は『門』に帰って行きました。理由は俺もよくわかりません」

「そうか……それで君は、羽宮希海さんだね? とりあえず二人とも、車に乗りなさい」


 男はそういって運転席に乗った。

 三人を乗せた車は、ショッピングモールを後にした。




 車内のモニターでは、たった今モールで起きた事件について報道するニュースが流れていた。銃撃があったとか、冥獣らしきものが出現したとか、これで開門は観測上五度目だとか、そんなことを淡々と語っている。「六」と呼ばれた青年と希海は、二人とも会話を交わさず後部座席に座っていた。


 中年の男は名を小野寺といった。小野寺は瘦せこけてしわの目立つ顔とは裏腹に、気さくで優しい人物だった。モールでの出来事にショックを受けた希海を心配し、労いの言葉を幾つかかけてくれた。


「ニュース、さっきの事を思い出させちゃってごめんね。だけど、情報収集に必要なんだ。それは理解してほしい。着いたらスタッフが静かな部屋を用意してくれるだろうから」


 小野寺は優しく言った。


「いえ、お気になさらず~……それより、これから私はどこに行くんですか?」

「この区(新宿)にある冥事対策機構本部だよ。冥対って、ニュースとかで聞いたことあるだろ? 君は議会の決定で、あらゆる敵対勢力から冥対に保護されることになったんだ。我々は冥対の中でも、実際に任務にあたる機動局員、つまり戦闘員だ。多分、君の横の宵河よいかわりく君が今後君の警護をすることになると思う。君と同じ十八歳だよ……六君、挨拶は済ませたかい?」

「……宵河だ」


 六は窓の外を見たまま、呟くように言った。

 六の不愛想について不満を持つ余裕は無く、希海はモールでの出来事を反芻していた。冥界や冥子について、ニュースや授業で聞いた記憶をつなぎ合わせ、どうにか理解しようとする。


 空に出現した目は多分「門」といわれる冥界の入り口で、そこから出てきた獣は冥獣というやつだ。小学校の社会科で習ったが、自分とは関係のない遠い世界の話で、希海はまさか自分がそんなものに遭遇するとは思ってもみなかった。


「じゃあ、君の周りの氷みたいなやつは『厄災』なの?」


 六は窓の外を見たまま黙っている。代わりに小野寺が答えた。


「そうなんだよ、氷じゃないけどね。彼の厄災は『結晶』なんだ。空間に硬い結晶の塊を生成して、操ることができるのさ。凄く便利で強力な能力だよ。私も厄災を持ってるんだけどね、六君のなんかに比べたら全然で……」

「やめてください、そういうの。一般人に話しすぎですよ」


 それまで黙っていた六が口を開き、小野寺に抗議する。


「いや……ごめんねぇ、はは。一般人でも、これから長い事うちで過ごすことになるんだ。仲良くしといた方がいいよ」

 

 「門」が初めて出現した二十年以上後、世界各地で特殊な能力を保持した人々が確認された。人口の数百万人に一人というごく僅かな確率だが、国連は世界中で増えていく能力を「厄災」それを保持する人々をギリシア神話の言葉から「パンドラ」と名付けた。




 新宿の高層ビル群に、幾つかのひと際巨大な建築物が見えてきた。先程のショッピングモールとは比べ物にならないほどの広大な敷地に様々な施設が集合しており、コンクリート製のゲートから歩道が続く正面のビルは特に存在感を放っていた。敷地内の建物は総じて現代風でありながら、威厳の宿った暗色を纏っている。


「この敷地全部が我らが冥事対策機構だよ。日本のここが本部なんだ。全部で四百名以上の職員がここで働いてる」


 運転席の小野寺が誇らしげに言う。こういう自慢をするときの小野寺の表情には打算がなく、声にも無邪気さと年相応の落ち着きが表れていた。この人はいい人なんだ……希海は心の底からそう感じた。




 希海は同じ敷地内にある付属病院で二時間ほど診察と休憩を終えた後、正門から続く建物にある、機動局局長室へ呼ばれた。入室すると、六ともう一人、ポニーテールの女性が居た。


 歳は二十代前半くらいに見える。整った鼻筋で、髪は黒だが、おくれ毛や肩甲骨あたりまで伸びたポニーテールの毛先の白とのグラデーションが美しい。外国人だろうか。


 女性は部屋の奥にある机の上に腰を下ろしている。

 希海は局長室と聞いて厳粛な部屋を予期していたが、内装は意外と簡素で、壁際の棚にはレコード盤もあればゲームソフトのパッケージ、音楽に合わせて首が動く人形など、様々な小物が並べられており、業務に使うであろう資料のファイルなどを見つけるのに少々苦労したくらいだった。


 窓の外では既に日が落ちかかっており、室内に夕焼けを優しく注ぎ込んでいる。希海はその色に、言い知れぬ安堵と感動を覚えた。冥獣が出現した時の偽りの緋色ではなく、一日の全てを労うように街を包み込む赤なのだ。休憩もあってか、希海の活力は少し回復していた。


「君が羽宮希海ちゃんだね? 会いたかったんだから! 顔は資料で見てたんだけど、実物はやっぱり可愛いねぇ~! 我々冥事対策機構は冥獣の駆除だったり、冥界関係全般の対処を行う組織だ。あ、私はフラン! フランツェスカ・フリートハイト! ここの局長やってる偉い人! 機動局の中にある特別異能課ってとこの課長も兼任してて、六君もそこに所属してるんだ。これからよろしくね!」


 そう言うとフランは机から降りた。


 いつものテンションに戻った希海は、初対面のフランの明るい口調に、普段のクラスメイトと話すときの自分と似た雰囲気を感じ取った。


「よろしくお願いします、フランさん! 横のヤツはこんなに不愛想なのに、同じ課のフランさんは可愛い人なんですね!」


 希海はわざと上機嫌な甘い声で言った。

 遠くの方を見つめていた六の眉が、一瞬ピクリと動く。


 フランは希海の気さくな態度が気に入ったのか、それとも「可愛い」という言葉がよほど嬉しかったのか、顔を赤らませた。


「希海ちゃんは『門』とか厄災とかって知ってるかな?」

「はい、授業でやったから、多少は……」

「うんうんうん! それなら良かった! 今日みたいに『門』は東京に開くことが多いんだけどさ、去年開いたとき、希海ちゃんその場に居たでしょ?」

「え……ああ、はい」


 実は希海は二〇二二年の秋頃、開門に居合わせていた。しかしその時は地下鉄のホームで電車を待っている最中だったので、「門」の様子を目撃しないうちに速やかに冥獣が討伐され、「門」自体も見ていない。自分が襲撃を受けたという実感があまりにも薄かったので、希海は去年の事ながらその経験を殆ど忘れていたのだ。


「ここからは真面目な話なんだけど」


 フランの表情が薄氷を纏ったように真剣になった。


「最近のうちの調査でね、希海ちゃんが厄災を持ってる人間、つまりパンドラだってことが分かったんだ。しかも何の厄災だと思う?」


 フランの背の窓の夕焼けは色を強め、フランの大きな影を作っている。


「『門』だよ。『門』そのもの。去年の『門』は希海ちゃんの厄災で出来た物なの。そして今日のやつもね」


 希海はフランの説明がうまく呑み込めない。不明瞭だが大きすぎるその事実を嚥下するには、希海の喉には疑問の腫物が多すぎる。


 まず、今までなぜ自分が厄災を持っていることに気づかなかったのか?

 パンドラは四・五歳、早ければ生後数か月で何らかの形でその能力が現れる筈だ。希海は十八年間生きてきたが、まだ厄災を自覚していない。そもそも、パンドラは冥力が一般人と比べて非常に高く、人外の身体能力を持っている者が多いと聞く。希海は学年の女生徒の中では運動神経が多少高い方だが、六のような戦闘能力や、上のフロアまでジャンプする跳躍力などは到底無い。


 そしてなぜ、自分なんかがこんなに重要な厄災を持っているのか。


 「門」と言えば一昔前から世界を脅威に晒している元凶だ。最初に開門してから今まで、何人の人間が冥獣の犠牲になっただろうか。もし自分が厄災を制御できていたら、その人たちは今も生きていたのだろうか。


 どれだけ考えても、話の規模が大きすぎて希海にはピンと来なかった。そもそも「門」の厄災って言ったって、具体的にはどんな力なのだろうか? 希海は考え込んだまま、黙り込んでしまった。


「私の厄災って、どんな感じなんですか? 門って言われても……」

「それはね~、全っ然分かんない!」

 フランの声が急に間の抜けたものになる。陽気な口調から真剣になったり、かと思えば今度はテンションが戻ったり、先程からこの女性は感情の起伏が激しい。

 

「えええ!?」

「希海ちゃんみたいな、自分でも厄災に気づかないのは稀なタイプでね。こっちも具体的にどういう能力があるのか情報が無いんだよ。『門』を開いたり閉じたりできるかも知れないし、そういうことにあまり関与できない可能性だってある。でもね、その厄災が世界の命運を左右するのは間違いない。だから、今日の連中みたいなのがこれから何人も希海ちゃんを狙ってくると思って貰って構わない」

「それとね、今日から寝泊りもここだ。常に私たちの保護下に置かれるからね。外出にも許可が要る。大変だろうけど、うちは面白い子がいっぱい居て楽しいから頑張って!」

「それは大丈夫なんですけど……あの、学校は……? 私高校三年生だから来年受験で……」

「それに関しては政府が既に学校に取り計らってくれたから問題ないよ。勉強はうちの金で優秀な家庭教師でもつけると良い。冥対は政府の管轄下でも結構特殊な組織だから、金と権力でできる事は大体できるぞ!」


 フランはそう言うと指で金のマークを作り、ふふふ、と笑った。


 冗談じゃない。希海は特に進路が決まっているわけでもなく、取り敢えず自分が合格できそうな大学に受験しようと思っていたが、問題は学校生活だ。十八という青春の終わりを想う歳にあたって、希海は卒業する最後まで高校生活を楽しみきりたかった。友達だって大勢いる。仲の良い子達にほとんど会えなくなると思うと、寂しくならない訳がない。


 しかし自分がそんな贅沢を言える立場でないことも重々承知している。希海は一九六〇年から続く世界の混乱と歓喜の渦中に居るのだ。現にこうして冥獣に殺されかけたし、武装集団の襲撃も受けた。


「ま、今日はとりあえず休みなね。明日から希海ちゃんには厄災抑制プログラムを受けてもらうから」

「厄災抑制プログラム?」

「そう。あれ、ニュースとかネットで聞いたことない? パンドラは自分の厄災を制御できない人も少なくないから、突然能力が暴走して周りの人を巻き込むことがたまにあるんだよね。ここでは安定状態だと判断されるまで、そういう暴走をできるだけ抑制できる処置を定期的に受けてもらうんだ。大丈夫、全然痛くないよ! 注射が苦手でも無問題~」


 フランは上機嫌に答えた。


「な、なるほど……? あと、私はどこに住めばいいんですか?」

「あ、ああ~! それ言うのすっかり忘れてた! うち居住区はあるんだけど、そこは職員やらアカデミー生で満杯でね~! 空き部屋が無いから、六君の部屋に住まわせてもらうのはどう?」

「え?」

「は?」


 それまで我関せずといった表情で黙っていた六が、目を丸くして言った。


「いや、ふざけないで下さいよ局長……! 俺の部屋に誰かが入ってくるなんて絶対嫌ですから。 第一、ここに空き部屋なんて作ろうと思ったらいくらでも作れるでしょ」

「そうですよ、誰がこんなサイコパス殺人鬼と! プライバシーの侵害ですよ、侵害!」


 希海も断固拒否の姿勢を取った。こんな冷酷なやつと同棲? 小野寺が気さくに話していたここまでの車中ですら空気が凍りついていたのに、共同生活なんて想像するだけでも身の毛がよだつ。第一、同棲相手は何人も人を殺して無表情のまま、平然としているような人間なのだ。希海は床に入った後、この殺人ロボットに寝首を掻かれる気さえした。


「俺だってお前みたいなガキと話したくもねぇよ……! というか局長、俺達をからかってませんか? 普段は対人関係苦手なのに変なとこでスイッチ入るの、悪い癖ですよ。絶対後悔しますからね!」

「が、ガキって……君も同じくらいの年でしょ!?」


 そう言い返す希海の声も徐々に大きくなってきた。


 間の抜けた口論に笑いを隠せないでいたフランは、紅潮した頬で二人に言った。

「あはははは! いやいや部屋の空きが無いのは本当だよ。最近機動局志望者が増えてさ~。うちは結構待遇が良いから。最近、組織規模の成長に施設が追いついてないんだよね。まあ、局長命令ってことにしといて。六君は知ってると思うけど、この敷地内で一番偉いのは、わ、た、し」


 こうして希海のフランへの束の間の信頼は、見事に失墜した。

 本当に偉いのかこの人は。局長と聞いて、希海はたてがみのように立派な白髪しらがと髭を生やし、顔中に戦場の古傷のようなしわを刻んだ威厳ある老紳士を想像したが、果たして現れたのは、若く気分屋で口調の端々から幼さを覗かせる女性。




 幸い居住区への道中で希海が目にした大勢の冥対職員は快活な表情でそれぞれの職務をこなしているように見えたが、戦闘を任務とする者達だ。このライフル二十丁、明日までに技術部から使用許可取っといてね、だのこの前制圧した敵の骨を何本折った、だの、物騒な会話が何度か聞こえてきた。

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