暖かい雪
しゅら
第1話-片思い中
「俺は今、恋をしている!」
突然LINEのグループ通話に入ってきたと思ったら涼太がこう叫びました。
「どうしたよ?好きな人でもいるのか」
「そうなんだよ」
「へえーいいじゃん。誰に恋してるん?」
「おれと一緒の図書局に町野美桜って人がいるんだけどさ、その子がめっちゃ可愛くて喋ってて楽しいのよ。それでそれで___」
要するに話しているうちに好きになったみたいです。自分は女子と話す機会なんか数ヶ月に一回あるかどうかだったので羨ましかったですが。
「そうなのか。告白はいつするん?」
「まだ決まってない。ってかする勇気ないわ...」
「えー。好きなうちに告りなよ」
「じゃあ告り方教えてよ〜。お前2回告って2回とも成功してるじゃん」
「いやそれ小学生の時の話な?高校と小学とじゃレベルが違いすぎるだろ」
変に告白の仕方を教えて失敗されても心痛まれるのも可哀想と思ったので気持ちの面だけはサポートすることにしました。
しかし、口ではいくらでも言えるものでなかなか勇気に変えるのには難しいものがありました。
そこで、仕方なく自分が中学生の頃の辛かった恋愛経験を涼太にだけ教えることにしました。
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