ナンパから助けたのは学校で女神様と呼ばれている美少女だった件

第1話出会い

「ん?なんだあれ?」

 

たまたま、駅前の本屋に来ていた俺こと(自称)平凡な男子高校生の湊彼方みなとかなたはナンパをしている現場に遭遇してしまった。


「…ナンパか」


 まぁ誰かが助けるだろうという希望的観測のもと、無視して帰ろうとしていたところナンパされている少女と目が合ってしまった。

 助けてと言わんばかりのような目を彼方に向けてきた。

 そんな目を向けられてしまえば無視することは流石にできない。


「…はぁ、仕方ないやるか」


 渋々そんなことをつぶやいた。


「すいません」

「ん?なんだお前」


 大柄な男が彼方を睨んできた。

 だが、彼方は臆することなく続けた。


「彼女が助けてという目を向けて来たので」

「つまり助けに来たと?」

「つまりも何も、そう言ってますけど」


 バカかこいつ


「痛い目にあいたくなきゃ帰りな」

「その発言が痛いですね」

「テメェ…痛い目にあいたいようだな」


 大柄な見た目の割に器は小さいようだ。


「こんなとこで暴力でもして大事になるのはあなたですよ」

「知るか、お前に一発入れないと俺は気が済まねぇ」


 そう言って男は殴りかかってきた。


「え〜」


 短気にも程がある。

 まぁ男が先にふっかけてきたので正当防衛だろう。

 そう思い俺は冷静に男のストレートパンチを華麗にさけ腹に一発強烈なパンチを入れた。


「ぐはっ、、」

「…え、まじ?」


 拍子抜けだ

 普通に一発KOを決めてしまった。

 見た目の割に脆いな。


「喧嘩ふっかけてくるぐらいだから力に自信があると思ったが弱くね?」


 伸びている男を見て彼方は平凡な男子高校生らしからぬ発言をしていた。

 やることが終わって普通に帰ろうとしたら


「待って!」

「いやです」


 爽やかな笑顔で言い放ちスタスタと帰ろうとしたら少女に腕を掴まれた。


「なんで逃げるの!」


 可愛らしく頬をプクッとさせて言ってきた。

 にしても近くで見ると余計に可愛いな。

 …ん?なんか見たことがあるような気がするが…

 まぁ、気のせいか。


「逃げたつもりはないですよただめんどそうだなっと思って」

「それ理由になってないよ」

「細かいことは気にしないで」

「むぅ、それより助けてくれてありがとう!」


 とっても素晴らしい百点満点の笑顔が放たれた。


「気にしなくていいですよ。相手を怒らせて返り討ちしただけですし」

「それでも助けてくれたことには変わりないよ」

「…そうですか」


 こうやって素直に感謝されるのは初めてだ。

 言葉が詰まる。


「何かお礼をさせて!」

「…何度も言いますがお礼は別にいらないですよ…と、その前に警察が来たみたいですね」

「そうみたいだね」


 その後いろいろ事情聴取があり、俺は正当防衛ということで罪には問われなかった。

 男は警察に連行された。刑務所入りは確定だろう。

 俺には関係ないが。


「もういい時間だし解散しましょうか」


 彼方が言った。


「まだお礼をできてないけど」

「さっきも言いましたがお礼は入りませんよ」

「それじゃあ私は納得しないよ!」

「と言われましても、もう日が暮れてきてますし、早く帰ったほうがいいと思います。また変なやつに絡まれるかもしれませんし」

「確かに!それじゃあまた明日!またね、くん!」

「ああ、また」


 案外素直に引き下がったな。

 というか俺の名前いったか?


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 <あとがき>

 はじめまして翔です。

 今回初めて小説を書いてみました。

 趣味程度なので至らない点が多々あると思いますが、ぜひ温かい目で見守ってください。






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