第77話
side
目の前で
昨日の返事をもらう時も思っていたけど、さすがに自分以外が選ばれる決定的な瞬間はショックを受けるかと思っていたのだけど、不思議とショックはないし悪い気もしていない。
優斗くんを好きという気持ちとは別に優斗くんにはりーちゃんがお似合いだと思っていたし、むしろバレンタインからがあたし達にとっては普通じゃない状態だったのだと感じる。
そんな流れで終わるのかと思っていたら
「わかりました『
そして、あたしのことも『朱音』と呼んでください」
特に考えるまでもなく自然と名前呼びをしたし、自分も呼んで欲しいと言葉が出てきた。
優斗くんが好きな者同士という仲間意識も芽生えてきているし、優斗くんが関わることで今までいだいていたものとぜんぜん違う印象であることによる親しみやすさが沸いていて、何と言っても優斗くんが好意的に接しているのを見ていて嫌えるわけがなかった。
「ありがとう、朱音さん。これからもよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
そこまで言ってからりーちゃんとめーちゃんへ目を向けると少し驚いたような表情を浮かべていたものの半分は納得という感じに受け取れるものだった。
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