第7話 本

子供の頃から本が好きであったが、小説に出会ったのは中学生の頃だったと記憶している。


それまでは漫画中心で読んでいたのだが、仲の良かった二つ上の従兄が小説好きだったのだ。


夏休みに遊びに行った帰りに

「かなり古い本だけど、読みやすいからあげる」と、くれたのが

「一日だけの殺し屋」という小説だった。


マンガじゃないのか…。

と、ちょっと残念だったが、帰省してから読んでみると…見事に嵌まった。


小説って、めっちゃ面白いじゃん!と…


それ以来、古本屋で気に入った小説がないかを探すのが趣味となり、現在に至る訳だが…。


自分に小説をくれた従兄には、良い事も、悪い事(?)も、たくさん教わった。


その従兄、今は本は読まないそうな…。


就職してから就労環境がかなり悪かったそうで、精神の疾患にかかってしまったのだ。


目付きも性格も変わってしまい…昔の朗らかで、時にはヤンチャで、博識な彼は居なくなってしまった…。残念なことである。


彼が好きだった小説の影響からも、自分は冒険物や恋愛物を好むようになった。


時には時代小説も読むのだが、長編に嵌まった時には「これはやられた…」と思った。

大長編で50冊以上あったからだ。


それでも読破し、読み終わった後は完全に燃え尽きた感覚であった…。その小説には更に続きがあるのだが、読んでいない。


昨年頃から「一人で読む分にはいいか?」と書き始めた作品の一つが「恋のカラクリ模様」である。


書いている時は時間を忘れる。


カクヨムを知ったのは最近の事で、載せるのには、かなりの勇気が必要であった。

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