ちょっとしたなにかの所

所クーネル

創作与太話

Bing AIと創作してみようという試みの結果

Microsoft Bing AI が、無料で楽しめる上そこそこ優秀だと聞きつけてちょっと覗いてみたのですが、自分には有益な利用方法が思い当たらず、もっぱら自小説のキャラを生成してはヘラヘラしていました。


出来上がりはこちらの「近況ノート」

https://kakuyomu.jp/users/kaijari_suigyo/news/16817330666743651058


そんなとき、ふと思いついたのです。

「物語のあらすじを作ってもらったらどうなるだろう」


もちろん、AIさんはインターネット情報の集合体でしかないので、どこかのお話を丸パクリしてくる可能性もありますが。


とりあえずダメ元で、冒頭と設定だけ思いついていたネタを放り込んでみました。



以下、送信したプロンプト。


***

以下の設定を使って、あらすじのみを起承転結にわけて簡潔に作成してください。


題名「いくら最高ランクの能力者だって判定されてもオジサンにダンジョン攻略はキツすぎる」


令和X年、世界には突如ダンジョンが出現した。

同時に人類にはダンジョン内で発動する超能力が覚醒した。

ダンジョン内のモンスターに現代の武器は効かず、倒すには能力者に頼るしかなかった。

能力者を発見するためのシステムはすぐに発明された。

何の取り柄もないただの会社員だった42歳の本田は、ある日突然「最高ランクの能力者」と判定されてダンジョンを攻略させられることになる。

本田の能力は氷結魔法。メタボと肩こりに悩んでいる。

***


これを受け、以下、生成されたあらすじの要約。


【起】アレンジを加えたプロンプトのコピペ。

【承】訓練を受けるも体力的についていけない。

   指導官や仲間に励まされ成長していく。

【転】ダンジョン内で大変な戦いを乗り越える。

   絆が強まり仲間がひとつになる。

【結】ボス戦。大団円。


中身ほぼ空っぽで二行で済む感じのものでした。

(もしかして「10万字以上の長編で」などもっと詳しくお願いすれば変わったのかも)


とはいえベタな内容でも、「努力、ピンチ、勝利」という道筋を示してくれたことにより、頭がクリアになりました。



登場人物も作成してくれました。


●火炎魔法の青年

 有能で高慢だが切磋琢磨する良きライバル

●治癒魔法の若い女性

 優しくてかわいく本田に恋をするヒロイン

●念動力の中年男性

 元同僚で優しく本田を気遣ってくれる

●電撃魔法の指導官

 厳しい人だがみんなを心配している


いやいや、Bingさん……


冴えないおじさんがオタオタする話を書きたいのに、イケイケの兄ちゃんがライバルで、年若い女性と恋をして、同い年くらいのおじさんにヨイショされるとか……


絶対違う……


しかし本編を読んでくださった方にはお分かりいただけると思いますが、部分的には採用しました。


そして、Bingが提示した一文を、

「これはどういう意味なんだろう……こういう設定に使えるんじゃないか……」

と、人間の方が勝手に深読みしてとんでもない展開を生むに至ったりして。


結構楽しい!



【結果】

作品の骨子を作る段階では、ブレーンストーミングの一環としてなら Bing AI を利用するのもいいかもしれません。無料だし。



【創作・検索機能として使った所感】

・無難なことしか排出しない

・はっきりした質問じゃないと応答もあやふや

・質問が間違っているなど答えを発見できないと、出鱈目を事実かのように生成する

・上記理由で真偽が怪しく、結局自分でも調べてしまって二度手間だった

・検索バーと仲良くしてきた自分には応答が遅くてもどかしい

・参考にしたサイトを列挙してくれるのは便利

・Bingが応答を記入している間ほかの仕事ができてやや時短になる



余談ですが、動物が主役の童話の素案も投げ込んであらすじを生成させてみたら、ナルニアの丸パクリで笑っちゃいました。



そんな感じで、思いつきの実験から始まったけれど、何気にお気に入りの物語になっている『オジダン!』は、毎日更新中です。


『いくら最高ランクの能力者だって判定されてもオジサンにダンジョン攻略はキツ過ぎる!』

https://kakuyomu.jp/works/16817330666834461882



目下の悩みは、楽しいあまり徐々に話数が伸びてしまっていることです……

30話程度でまとまる予定が、40話にはなりそう。長いなぁ。


———

この文章を書き上げてから数日後、別の使い方でお世話になった話は長くなるのでまた次回。


 

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