異世界転生しました。心中相手探しています。

はなまる満点テンテン丸

第1話

健康的な空、健康的な植物

そして健康的な、ニート!俺!26歳!


という訳で俺、佐藤は日課の植物への水やりを終え、日課のランニングに行く準備をする。社会人の時に培われた早寝早起きだけはニートになっても抜けず、

貯金を崩しながら1人で暮らしている。


「君は綺麗だけど俺の心は重いよ、ね!みゅーちゃん!」


と好きな植物に名前を付けて話しかけても返ってくるのは時計の音だけだった....。


「はぁ、よし。今日も行くかぁ」


準備が出来た俺はいつもの公園へランニングに出かけた。

公園に着いた俺は軽く柔軟をして、走る。

切る。風をきる。家にいるとどうしても色々な考えで押しつぶされそうになる。会社を辞めてから何となくで始めたランニング。こうやって走ってると何も考えなくてもいい。

あぁ、気持ちいい。


もう何も考えたくないなぁ。


公園の外周を3周回ってから帰路につく。


「上!!!!危ない!!!!!」


誰かの声がする。

ふと上を見上げると降ってくる。

....鉄骨だ....

やけにゆっくり俺の上へと落ちてくる。

なぜ?急な展開に脳に未練が駆け巡る。

植物のみゅーちゃん俺が世話しないと枯れちゃうし、やりかけのゲームまだ終わってない。恋人も出来たことないし、行きたい場所もあったんだ。やっと休めると思ったのに。

なんで俺なんだよ...。

あぁ、

死にたくないよ、

死にたく...ない....死にたくない

死にたくない!!!!!!!!!!


虚しく

26歳佐藤の声にならない悲鳴は鉄骨に潰された。

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