海よりも空に浮け

@tosimiya

第一章第1話 呉にて

 1940年08月07日


宮瀬「確か明日だったな。」


呉にいた宮瀬武二みやせたけじ大佐はつぶやいた。


生田「何がです?」


生田修いくたおさむ准尉はそう問いつつも納得した様子だった。


生田「明日は戦艦大和の進水日でしたよね。」

宮瀬「戦艦なんてもういらないと思うんだが。」

生田「そんなことないですよ。」

宮瀬「大日本帝国には戦艦が10隻もあるんだぞ?金剛、比叡、榛名、霧島、扶桑、山城、伊勢、日向、長門そして陸奥。さらに追加してとしてどうするんだ?」

生田「さぁ?でもそのいらない奴の艦長じゃないですか。大和艦長、宮瀬武二殿?」

宮瀬「厄介な物の艦長になったもんだ。まあいい明日も早いだろお前も休め。」

生田「はっ!わかりました。艦長!」

宮瀬「ふざけてないで部屋から出て休め。」


わかりました〜と言いつつ生田准尉は部屋から出ていった。生田が出ていくと宮瀬は明日の準備を終え、眠りについた。

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