第68話 お礼は身体でお支払いします♪
みんなが寝静まったあと、オレは攻略スキルを確認することにした。
宿の自室にはベッドが2つあって、隣にはステラ、向こうのベッドには、リリィとソフィアが眠っている。
オレの隣は毎日交代制にすることになったらしい。
なんか、取り合いにされてるみたいで、すごく嬉しかったが、黙っていた。
男には余裕が大事なのだ。たぶん。
頭を切り替えて、瞼の奥に映る攻略スキルの画面に集中する。
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検索条件
・美少女
・処女
・現在、恋愛対象がいない
・一夫多妻制への抵抗が少ない
・条件が揃えば旅に出れる
・妻たちと仲良くなれる
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今回から、いつもの条件に1番下の条件を加えた。今のところ、リリィとソフィアとステラはとても上手くいっているようにみえる。
でも、それはたまたま相性が良かっただけかもしれない、と思ったからだ。
転生前の職場では、いつも人間関係を気にしていたし、うまくいってない人も、トラブってる人もたくさん見てきた。
だから、新しいお嫁さんが、妻たちと仲良くなるのはマストな条件だろう。
ただし、条件を増やせば増やすほど、ヒットしずらくなるのは分かっている。
そう懸念しながら、『検索開始』と念じた。
そして、攻略スキルのマップが開かれる。ガルガントナの全容が映し出されたので、ゆっくりと確認する。
そこには……自分の位置を示す青い点しか映っていなかった。
そっか、この町にはいないかー…
大きな町だし、もしかしたら、と思ったが残念。4人目の嫁候補は見つからなかった。
「ラーイさん♡」
「え?」
ぎくりとして隣を見ると、ステラがこちらを見ていた。まさか、攻略スキルのことバレた?オレ、目つぶってたよな?
「2人、もう寝ちゃいましたよね?」
「え?あぁ、そうみたいだね?」
向こうのベッドを見ると、2人は寝ているようだ。そして、どうやらステラの様子からしてオレが攻略スキルを使っていたことには気づいていないようだった。
「うふふ♪じゃあ、お昼にした約束、今からしますね♡」
「え?約束?なんのことだっけ?」
「え〜?」
ステラはニンマリしながら耳元に近づいてくる。
「お礼は身体で払います、って約束です♡」
「そ、それって……」
「じゃあ、はじめますね♡」
「ステラ?」
ステラはガサゴソと布団に潜っていき、あらよあらよとオレのズボンを脱がした。
「それじゃ、失礼します♡」
「おっふっ…」
大きい声が出そうになり、我慢する。ステラがオレを咥え込んだのだ。
しばらく堪能していると、
「そろそろいいですか?」
と言われて、布団をかぶったまま、ステラがオレに跨ってきた。
「こ、これ以上したら2人に気付かれるよ…」
「大丈夫です、ゆっくり動きますから♪それじゃ、いきますね♡」
「あ、あぁ、ステラ…」
「うふふ♡ほ〜ら、ゆっくり、ゆ〜っくり♡」
リリィとソフィアにバレるかもしれない。そんな不安がぬぐえない。
しかし、その晩、オレはあらがえない背徳感を覚えながらステラのなすがままにされた。
♢
-翌朝-
「ステラ、あんたなんか機嫌良さそうね?」
「えぇ〜そうですか〜?いつも通りですよ?ねぇライさん?」
「え!?う、うん!いつも通り!」
「どうしたのよ?」
「ライ様?」
「え?なんにもないよ!?」
「そう?ならいいけど」
どうやら、昨晩のことはバレなかったようだ。ふぅヒヤヒヤもんだぜ。
そんな朝のイベントを終え、オレたちはギルドへ向かう。
話し合った結果、今日から町周辺の街道に出るモンスター討伐の依頼を受けることにしたからだ。
ガルガントナには、行商隊の護衛依頼がほとんどだが、それらの依頼は避けて、モンスター討伐を受けることにした。
理由としては、数ヶ月知らない人たちと旅をするのは億劫だし、旅の行き先は自分で決めたいというところだ。まぁ、妻たちと過ごす時間を確保したい、というのが本音だった。
♢♦♢
ギルドについて、掲示板から上級Bのモンスター討伐依頼の依頼書を持って受付に向かう。
そして、ガルガントナから歩いて出て、依頼書に書いてあるエリアを探索してモンスターを狩っていった。
モンスター討伐依頼をはじめてこなすステラは、騎士団の巡回任務で慣れていたこともあり、ぜんぜん余裕そうで、
「このランクのモンスターでも弱いですね!」
と、上級Bのモンスターを屠りながら意気揚々としていた。
まぁ、宝剣があったとは言っても特級クラスのグリフォンに余裕で勝つ女の子だ。
さすが、元騎士団長様。実に頼りになる。
そんなこんなで、1週間ほど依頼をこなしていくと、ステラのランクは中級Bまでランクアップした。
この調子ならすぐ上級になるだろう。
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