「怪物ってなんだ」

「凶犬モリフェスとアップルパイとロウソクだ」

皇帝ルクフェスが何かを畏怖するような

眼をした。

「なんだそれは」

アダシがわけがわからずに聴き返した。

「こいつらは強いぞ。恐らく今の

ワシらの十万倍は強い」

「信じられない」

アダシには到底信じられなかった。

「ともかく、政府軍にコイツらが加担しているかぎり

まともにやりあっても勝ち目はない」

「それでどうする？」

「そこでルピア―ノ三世が地球上の

才能銀行から持ってきた増幅才能の出番になる」

皇帝ルクフェスが満を持したようにいった。

「しかしボクの総合格闘技の増幅才能も

役にたちそうにないし」

「もっと、探せば何かあるはずだ」

「なにかって」

「凶犬とアップルパイとロウソクを

叩き潰せる何かだ」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい