第8話

「皇帝ルクフェスの使いのもので

ございます」

次の夜更けのことでごじゃった。

皇帝ルクフェスの使いが

アダシのもとにやってきたのは。

「んい、ねみいんだけど」

「ともかく、ご一緒に

おいでくださいませ。皇帝

ルクフェスさまがアナタさまに

お会いしたいということでございます」

使いにそういわれてアダシは

素直に従うことにした。

「皇帝ルクフェスじゃ」

ルクフェスは巨大漢で身長はゆうに二メートルを超えていた。

体重は百二十キロというところか。

「力くらべをしようか」

ルクフェスがそう提案した。

「今のボクが負けるわけがない」

アダシがいきりたった。

「どうかな」

ルクフェスとアダシが対峙した。

「夢幻相殺」

ルクフェスがそう叫ぶと、アダシの

全身が切り刻まれ大出血した。

「グフーっ」

その場に跪いたアダシ。

「オマエの力を政府軍打倒のために

貸してほしい」

「オレの力を?」

「そうだ、オレとオマエが組めば政府軍

に勝てるかもしれん」

「政府軍っていうのはそんなに強いのか?」

「政府軍にはとんでもない怪物がいるんだ」

「怪物?」

アダシがそうつぶやいた。

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