第4話


「お年玉―っ、お年玉―っ」

そのときミスターポストマンが

お年玉を無表情でなげこみよった。

「なになに、才能のパンフレット」

幸兵衛がパンフレットを眺めながら

つぶやいた。

「にゃーに、それ」

アダシがケツをボリボリ掻きながら

質問した。

「どうやらパンフレットの中から

自分の好きな才能を選ぶと、大増幅して

当人にプレゼントするってことらしい」

「ルピア―ノ三世の仕業か」

アダシがケツを匂いながら、つぶやいた。

「どうせ、そんなもの偽物じゃあ。相手にするでない」

「オレは、画家になりたからピカソ

の才能が欲しいっと」

幸兵衛がそういって、パンフレット

を指さすと、幸兵衛が油絵を描き、その絵が

オークションで1000億円で売れた。

「どうしよう、大金持ちになっちゃった」

幸兵衛はそういったがすぐにバクチで全部

すってしまい、すっかんぴんになった。


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