女ふたり、慎ましやかな暮らし。

はじめに～呼び名の話

　はじめまして。襟と申します。恋人のりょうと暮らしています。

　そして、亀もいます。名前は、ハムといいます。亀甲縛りからボンレスハムに行き着き名付けられた不憫な子です。

　今日から、そんなふたりと一匹について、赤裸々に書いていこうと思っています。

　他愛のない話が多いが、ルームシェアをするにあたった敬意や日常のしょうもない話まで書けたらと。

　まあ、出会いやそこらへんはのちほどにして。

　突然ですが、私たちは、互いの呼び名がおかしい。

　まず最初に言い出したのは私（だった気がする）「ちまん」というあだ名だった。

　それは、身長差の話に遡る。りょうは、私よりも15センチほど小さい。

　「小さい」イコールでなぜ「ちまん」に至ったのかは謎だが、たぶん「ちまっこい」とかそういう悪口みたいなものから派生したのだと思っていて、いつのまにかそれが日常に根付いていた。

　それが「ちまー」になったり「ちまお」「ちまみざわ」（ちまみざわについては本当にわからない）になったり、呼び方は今でも色々変わるのだが、今の私の呼び名も「ちまん」になっている。

　謎である。

　そんなお互いを「ちまん」と呼び合うふたりの話です。

　文中では「襟」「りょう」とするので、そこらへんは読者様が混乱しないようにします。よろしくお願いします。