3年前くらいに、隣の家のポストに入りきらずに少しはみ出てる紙を見つけました。文字の一部が見え、そこには手書きで｢1990年12月‪24日｣と書いてありました。

なぜそんな昔のクリスマスイブ？と思い、(勝手に申し訳ないですが)その紙を抜き取り、紙の全文を読みました。どうやら、友達同士でやるクリスマスイブの飲み会の連絡のようでした。

紙は新しくて綺麗でしたので、なんで1990年なんていう日付なんだろうと不思議に思いながら紙をポストに戻し、帰宅しました。

テレビを付けると、ニュースがやっていて、｢クリスマスイブのホームパーティーでワインに毒物混入2人死亡｣とのこと。

えっ、と思いました。この時まだ11月で、クリスマスイブではありません。

被害者の名前に私の隣人と同姓同名のものがありました。

混乱しました。その時、一瞬、私の部屋に違和感がありました。部屋が、何かが違う。自分の部屋じゃない。

夢かもしれません。

だって、次の瞬間番組が変わってて、調べてもそんなニュースはありませんでしたから。

隣人は生きています。

ポストの紙読みましたか？なんて聞くほど親しくもないし、私はこのことは忘れることにしました。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい