第9話 ヒマリ倒れる。

 ドアを蹴破り中に入ると部屋の中がもの凄く輝いていた。眩しくて周りが見えない暫くすると光が収まるりヒマリが横になって倒れてる。


 「ヒマリ大丈夫か!怪我は無いか!ヒマリ!」


 洋一はヒマリの身体をまさぐり異変を探す。いやらしい事なんか頭の片隅にも無い。兎に角彼女の状態確認をと焦ってしまった。


 傍らに転がっている宝玉を見てふーと息を吐く、ようやく洋一の緊張が途切れる。宝玉を手に取りハーっと溜息を付く、気を失っているヒマリを見つめぷくくくと笑い出した。


 僕と同じめに会っている。お漏らしてる。後ろに回りちょっと臭いを嗅ぐ僕変態だなぁと思いながらうん、大は大丈夫だ良かった。僕は両方だったぞ!大変だった。


 どうしょう、このままじゃ不味いよね。暫くは目を覚さないからその前に処理を終わらせて知らぬ存ぜぬを押し通うすしかないよな。お風呂場に連れて行きサッと洗濯して元に戻す。時間との勝負だな!ヒマリにバレたら僕は死ぬな相当なパワーアップしているし魔力もほぼ無限、一人でNATO軍とやり合うことも出来るでしょう。


 僕の最後のミッションが女子高生のパンツを洗う事なんて嬉しいけど納得出来ない。


 この宝玉は僕が預かってとブーツを脱がし魔力の塊りでヒマリを持ち上げる。一人掛けのソファのように形を整えるて風呂場へ移動する。


 風呂場では絶対彼女を見ないとゴーグルにタオルを詰め込む。しかし魔力の形は分かるので作業には支障が無いはずだ。


 洗い場でヒマリを立たせる様に少し高めに持ち上げた。後ろからなるべく触らないようにカチャカチャとベルトを外すメチャ緊張する心臓が痛い。


 そっとズボンを下ろす。手探りで下着にも手を掛ける洋一の心臓は破裂するぐらい鼓動が速いこんな事が見つかったら何年も塀のなかでの生活だ。


 慎重に下着を下ろす。さわっと手に何かが触れた。ひっ!と声にならない悲鳴をあげ心臓が限界を超えたもう駄目かも知れない。


 今のは毛なのか?ファーじゃないのか?J K

は前者のはずがない下着にふんだんに毛皮を使用しているのか?


 奪取した物を速攻で洗い温風魔法で乾かす。けど下着に毛皮など付いていなかった。解せぬ。


 水魔法で体温と同じ温水を出し優しく洗う決して触らないようかけ流すだけのシャワーだ。


 目の前に浮かんでいるヒマリの下はぴちゃぴちゃと雫が落ちているバスタオルを取り出し後ろからそっと優しく水滴を拭いていく、まだぴちゃぴちゃと水音がするあれ?殆ど拭き上がっているのにゴーグルをずらして足下を見ると赤い水が!これ血だ口の中が血の味がするあぁ僕の鼻血なのか?このスチェーションなら仕方がないよくこれで治っているものだと感心する。


 立ち姿に浮かせ後ろから下着を履かせる。ズボンも履かせベルトを締める。ふとヒマリのポーニーテールが黒から銀髪に変わっていた眉毛もまつ毛の色も薄くなっている下もか?見てみたいそしたら確実にヒマリに消される。やだまだ死にたくない。


 魔力の形を変えてソファにしてヒマリを客室に連れて行きそおっとベッドに寝かせる。



 「うーんあれ私寝ているけど?あっそうか玉が割れたら眩しく光り出したんだ。光の中で身体中こねくり回され頭がメチャクチャ痛くて気絶したんだよ。きっと洋一さんが助けてくれたんだね。」


 コンコンとノックがあり


 「ヒマリ大丈夫か?」


 と洋一さんが呼び掛ける。


 「大丈夫だよー今、目が覚めた所」


 ヒマリが返答した。

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