第25話 ニコニコで分かった自動車オンライン化の恐ろしさ。
さて、今ニコニコ動画…カドカワグループがロシアのハッカーによって攻撃を受け、情報漏洩しているそうです。その他の会社も多分影に隠れてやられているでしょう。カクヨムがカドカワなのでなんとも言いづらいですが、クラッキングされたのはしょうがないといとしても、どこまで何が漏洩しているのかの確認と発表だけは誠実にお願いしたいところ。JAXAなども狙われているそうですね。
となった時、今のIT技術を考えると、当たり前の話ですけど、クラッキング=暗号解読なんて、AIが一番得意な分野ですよね。無限にトライアルアンドエラーができます。それと推測も得意でしょう。
しかも、そこに量子コンピューターが加わると最悪です。今の暗号化技術は素数を掛け算した数字を使うことで、スパーコンピュータでも1億年かかっても解けない暗号を作り出しています。
量子コンピューターというのは、エラーも多くて実用化にはまだまだですが、得意な分野がこの無作為に何億通り何兆通りもトライアルすることです。今言われているのはスパコンで1億年かかるトライアルを数日で終わらせてしまうという事。
まあ、量子コンピュータは当分技術的な問題があるので脇に置くにしても、各国、各企業でAIのクラッキング技術が開発され高度化されていても何の不思議もありません。ディープラーニングにうってつけの作業だし、特に大国やもめごとがある国ならそういう学習を深めているでしょう。人間が考えたファイアーウォールを破るなんてAIにかかれば…という時代がもうとっくに来ているのかもしれません。
となると、ネットワークの設計思想に大幅な改善が必要でしょう。基本的にデータベースはオフラインにする必要があるし、そのデータベースを参照しに行くプロセスでも強固な暗号化が必要になるでしょう。このニコニコ事件で分かるのは、企業機密や大量の個人情報であれば、物理的な障壁を含ませないと危険な時代が幕開けしたということでしょう。特にマイナンバーや健康保険、税務署、金融機関、決済会社などはニコニコの次の標的でしょう。国が脅迫される可能性もあります。
とまあ、ここまでは素人考えもありますし、専門の人が考えていると思いますが、自動運転やEVで言えば、問題提起はやはり乗り物のオンラインですよね。
先般、自動車のオンライン化などが国交省なども含め協議されたようですが、これが極めて危険であることがわかります。
例えば要人の乗っている車が特定され、内部からロックされ誘拐される可能性もあるわけです。殺人も可能です。ネット上で痕跡を終えなければ完全犯罪です。
そこまでいかなくても、車内を録音、録画され脅迫される可能性だってあります。セレブのパソコンや街頭カメラはすでにハッキングされた事例が山のようになります。これはスマホでも同じですね。QRコード詐欺もありましたし、認証を誘導させればたやすく覗き見できるでしょう。カメラもマイクも位置情報も自分の意思でオンオフできるという牧歌的な考えは、早々に捨てるべきです。
私はスマホすら要人は持つべきではない、と思っています。まして、自動車など恐ろしい限りです。
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