環境問題とEVシフトはどこが胡散臭いか?
@kuro_shiro_kuro
第1話 EV問題とテスラ車の問題は分けて考えるべき
EVは成功だ失敗だという言説が最近激しいですが、これは明らかに思考停止の議論です。EVという大きなカテゴリでとらえるから今の問題が分からなくなっていると思います。
例えばテスラのEVですが、あの車の最大の問題は開発プロセスが「スマホ・パソコン」と同じことです。
1.製品開発中のトライアル&エラーを顧客に押し付ける。
2.パーツ、修理で儲ける意図が先行している。
3.ソフトウエアのアップデートが強要され、スペックが後付けで変わる。データを収集されている。
4.フールプルーフ、冗長性が電子部分の設計がなされていない。
5.保険ビジネスも始めた。
というところでしょうか。
要するに製造責任の安全意識・完成品意識が低い、スペックのばらつきがある、アップデートが常に必要である、そして購入後に金を払い続けるという、運用がされることを前提とした、壊れやすいし壊れると金がかかる機械だということです。
1ですけど、パソコンは少し前までは世代ごとにハードウエアの性能が指数級数的に上がり続けました。ですのでユーザーは決して電気製品として完成品とは言えないパソコンをスペック目当てで購入してきました。10万円以上する機械の不具合を「個体差」で納得していたような時代です。ソフトウエアも同様です。顧客に不具合のつけを支払わせてきた歴史があります。
これと同じことを車でやっている訳です。性能が不十分で安全性も利便性も確かではない。でも、創世記だから許してね?という設計思想です。これを命に係わる車でやっていいのか?ですね。
2の部分です。一度落とすとガラスが蜘蛛の巣、フレームが曲がるようなスマホというデバイスを現状当たり前の様に使っていますが、ガラケーは落としてもフレームが歪むため衝撃を和らげるので壊れない設計でした。
最近はそういう思想もスマホに入ってきているみたいですが、やはり落下には弱いです。東京の高層オフィスのエントランスの大理石のような上で落とせば瞬殺でしょう。またガラス面が下を向けばかなりの確率で悲惨な事故になるでしょうし、なぜかマーフィーの法則がこの点では働くのがスマホです。
テスラ車はちょっとバンパーをぶつけると事故何百万もかかる、というのは私は実際にテスラ車に載っていないし世間の言説に乗っけられている可能性もあります。しかし、部品の点数を減らしボディを一体成型する「メガキャスト」という設計思想を考えると恐らく事実かと思われます。
それで5の保険ですね。何百万円の事故でお困りでしょう、さあ、わが社の保険を用意しましたのでご加入ください、だそうです。
3については、ごめんアップデートで性能下がるけど許してね?を平気でやるでしょう。例えば急速充電で火災の可能性が出てくれば充電性能をカタログスペックより落として来たりします。充電後の走行可能距離表示のアルゴリズムをいじったなどの事件もあったようです。
そして、ドライブデータの収集も恐らくされているでしょう。マップデータや移動データそれだけでビジネスができる情報です。と同時に、移動に関するプライバシーはスマホ同様ないものと思った方がいいでしょう。(ルンバが部屋の情報を送信していた例もあります。グーグルマップやポケモンゴーがどうして無償提供されるのかビジネスモデルを考えれば明らかです)
4データ更新中に変な操作をして、ロックが開かなくなり自動車から降りられなくなる事例があったり、事故時に救出しようとして外から開けようとしてもドアノブが電子的に収納される構造なので助けられないなどの事故もあったようです。
車というのは馬鹿な操作をしても、それなりに安全を確保しなければなりません。テスラ車にそういう設計思想がないように感じられます。
と言うわけで、EV云々という前に、テスラ車は人を安全に運ぶための車として設計されているのではなく、パソコン・スマホのビジネスモデルで作られているから信頼できない、ということを念頭に置いた方がいいです。
EVの可能性、スペックや充電時間と走行距離。自動運転などなど様々な視点があります。もちろん環境負荷そして政治的思惑などです。EVが良いものかどうかはこれから論じて行きますが、新しい種類の車としての可能性と、現状の問題点は整理して考えましょうということです。
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